「人はそれをスキャンダルという」

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未婚の母となった裕福な家庭の娘が、周囲の好奇な目にさらされながらやがて自立していく。

製作:大映テレビ
放送期間:1978年11月21日~1979年4月17日 全21話
放送時間:毎週火曜、21:00~21:55 
放送局:TBS系
出演:山口百恵、永島敏行、篠田三郎、亜湖、夏夕介、三国連太郎、加藤治子、竹田かほり 
原作:ロマン・ローラン「魅せられたる魂」

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主題歌:「スキャンダル(愛の日々)」 歌:山口百恵

【 解 説 】

 第一回の監督が大林宣彦。
山口百恵を起用したシリアスドラマであり、ここでも不幸に見舞われるヒロインを演じている
 裕福な家に育った娘が、父の死を機に自立して、激しい恋を体験し、未婚の母となりながら教師として健気に生きて行く、女の一生。

【 内 容 】

 小野寺信子(山口百恵)は、5年前に母をなくしたが、建築学者の父(船越英二)に溺愛され、なに不自由ない生活を送っていた。 だが、そんな暮らしに疑問を抱くようになった信子は、自立できる女になろうと、教員試験を受けるための勉強に打ちこむ。
 そして、その試験の当日、突然、父の死という不幸に見舞われた。

 父の死をきっかけに、信子には蘭子(亜湖)という腹ちがいの妹のいることがわかる。
 姉妹は、ある日箱根へ遊びに出かけ、そこで大学のテニス部コーチの森田大介(篠田三郎)と知り合った。

 大介はなかなかのプレイボーイで、温室育ちで男性に免疫性のない信子の、恋への関心をたくみにそそった。
 だが、初めて当たる世間の風に混乱した信子は、発作的に芦の湖(箱根)に身を投げ、危ないところを大介に救われた。

 蘭子と2人で新しい生活を始めようとした矢先、信子は、父の遺産が伯父の手ですべて抵当に入ってしまっていることに気づいた。 一文なしになった彼女は、父の友人の事業家・堂島耕一郎(三国蓮太郎)の家へ、息子の俊樹(夏夕介)との結婚を条件に引きとられて行った。

 堂島家での生活を始めた信子は俊樹を愛そうと必死に努力するのだが、耕一郎が自分を政治の道具に使おうとしていることがわかって、その心は大きく揺れた。
 俊樹の元の恋人・日出子(竹田かほり)の出現は、信子の不安をいっそう大きくした。その不安をうち消すために俊樹の胸にすがったが、彼はただ「君を愛している」とくり返すだけ。
 そんなとき信子は、耕一郎が愛人と一緒にいるところを見てしまった。そして、耕一郎の妻・静子(加藤治子)が、その愛人の存在を黙認していることも。

(夫婦って何?愛って一体何なの?)信子の悩みはますます深くなるばかり。

 信子の苦しみを知った幼なじみの吉永隆一(永島敏行)は、自分がひそかに信子を思っているのをかくして、俊樹との愛に自信を持つようにはげました。

 いっぽう、蘭子は、ブティックを開くため、腕のいいデザイナーの川崎に近づいて、強引に婚約してしまった。
 そんな妹の生き方が、信子にはかえってうらやましかった。
 「あの人を愛しているなら、ぶつかってみろよ」と隆一に言われた信子は、思いきって俊樹に言った。
 「政治家になるのをやめて欲しいの」。
 だが、俊樹にはできない相談だった。信子は彼との別れを決心した。
 しかし、涙を流して引きとめる俊樹を見て、思わず胸がつまった。
 その夜、2人は愛し合う。

 しかし、いざ結婚となると、彼女は2人の間に本当の愛がないことをさとって、翌朝、信子は黙って家を出た。
 そのとき、信子はすでに俊樹の子を宿していた。

 信子はやがて母となり、子どもをかかえて人生の荒波と必死にたたかっていた。
 そんなとき、隆一の世話で、小学校の産休代用教員として就職することができた。
 子どもたちとの交流の中で、彼女ははじめて生きがいをみつけた。
 そんな信子に、吉永は、子どもがいるのを承知でプロポーズする。
 そして、今は若手政治家として成功し、すでに妻子もある俊樹があらわれ、政治も家庭も捨てるから、親子3人水入らずで暮らそうとせまった。
 どちらの愛を選ぶか、あるいはこのままひとりで自立の道を進むか、信子の心は激しく揺れる・・・。

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