「月9 トレンディ・ドラマ」
放送期間:1988年1月4日~3月21日 全12話
放送時間:毎週月曜、21:00~21:54
放送局:フジテレビ系
脚本:橋本以蔵
出演:陣内孝則、三上博史、浅野ゆう子、柳葉敏郎、三田寛子、工藤静香、石野真子、原田大二郎、森尾由美、蓮舫、石橋保
主題歌:「You were mine」 歌:久保田利伸
【 解 説 】
当時の刑事ドラマとは違い、刑事たちのアフター5を描き、毎回アクシデントあふれるラブストーリーを展開する“シブヤ・コップ”の物語。
“刑事もの”の派手なカーチェイスも、殺しも推理もなし。道玄坂警察署のメンバーが出会う山はどれもが少年探偵団でも解決しちゃいそうなものばかり。
ノリは“ビバリーヒルズコップ”、音楽も凝りにこってスピーディな展開を盛り上げ、毎回ラブストーリーにもこと欠かない。陣内孝則、三上博史、柳葉敏郎のトリオの組み合わせが話題を呼んだ。
トレンディドラマの始まりとも言える作品。出演者の大半は刑事なのだが、事件のシーンはあまり無く、コンパやナンパのシーンが多く、みなブランド服に身を包み、渋谷などのお洒落なお店がよく登場した(刑事ドラマではない)。
こうしたファッション、ライフスタイルをメインとした作りが、トレンディドラマの元祖とされる点かと思われる。既に人気があった陣内、柳葉とは別に三上博史の人気が爆発したほか、ヒロインを演じた浅野ゆう子は、今では考えられないが、それまで「スタイルの良さが鼻に付く」と女性から反感を買っていて雑誌調査の「女性が嫌うタレント」でも常に上位にランキングされていたが、この作品でシングルマザーを演じ一躍女性の共感を得た。
同年の7月~9月期放送の「抱きしめたい!」のW浅野人気にも導いたとも言える。 浅野ゆう子の他にも数多くのアイドル女優や著名俳優が出演し話題になった。また巻頭のタイトルロールは、渋谷のスペイン坂や公園通りを巨大なビリヤード球が、陣内を追い掛け回すという楽しい合成映像で、音楽に使われた久保田利伸も世に出した。
全12話の平均視聴率は17.4%、最終回の視聴率は21.4%を記録した。
【 内 容 】
渋谷の町の朝。土門隆(柳葉敏郎)のスポーツカーと、沢田一樹(陣内孝則)のオンボロスクーターが接触した。 逃げる沢田に追う土門。車は渋滞中。そこへ田島(三上博史)が人をかき分けてやってきて黒い手帳をさしだすが、沢田が田島を突き飛ばし、その拍子に手帳は脇を走ってきた軽トラックの荷台へ。
そんなゴタついたところにやってきた佐藤真冬(浅野ゆう子)と高田佐和子(三田寛子)の女性刑事と女性警官、この二人は土門と沢田に手錠をかけた。
道玄坂署で取り調べを受ける土門と沢田。ところが、この二人はこの日道玄坂署に配属された刑事だったのだ!
沢田はお調子者の九州男児、土門は建設大臣の甥っ子で大金持ち、真冬がこの二人の教育係を命じられた。
第1話 私がすきだと自白しなさい
第2話 ウッ! 渋谷はキスの多発地帯
第3話 アフター5は、恋がヤマ
第4話 毎日が恋の緊急事態です
第5話 ヒミツ! 警察ザタの恋だもの
第6話 はち合わせ! バレンタイン合コンツアー
第7話 ファイト! 誕生日のデートの夜は?
第8話 俺達美女に変身? 秘密クラブ潜入大作戦
第9話 技有り! 思わず愛の四方固め
第10話 おフロで修羅場! 恋の綱わたり
第11話 恋も大詰め! 好きなら一気に迫ってよ
第12話 サヨナラ渋谷の恋の物語
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