恨みがつもって二十年。
鬼首村に悪魔の数え唄が流れて美しい死体がまたひとつ…。
放送期間:1977年8月27日~10月1日 全六話
放送時間:毎週土曜、22:00~22:54
放送局:TBS系
原作:横溝正史
監督:森一生
脚本:田坂啓
出演:古谷一行、佐藤友美 、小澤栄太郎、高岡健二、池波志乃、大塚道子、渡井直美、鈴木瑞穂、新海百合子、松村康世、村瀬幸子、川口敦子、夏目雅子、日色ともゑ、三戸部スエ、東野英心、宍戸錠、長門勇、野村昭子
【 解 説 】
手毬唄の歌詞を追って次々と起こる殺人事件の謎を解く、横溝正史シリーズⅠ最終作。
舞台は岡山と兵庫の県境にある鬼首村。村出身の歌手・大空ゆかり(夏目雅子)の帰省を機に次々と殺人事件が発生する…。 この殺人劇は、この地に昔から伝わる手毬唄の歌詞通りに起き、さらに20数年前の迷宮入り事件が複雑にからむ。
金田一耕助(古谷一行)が、過去と現在が錯綜する怪事件に挑む!
金田一耕助シリーズに欠かせない古谷一行はもちろんのことだが、事件の鍵を握る歌手役を夏目雅子が演じる。 そのミステリアスな美しさは圧巻!
前作:獄門島
次作:八つ墓村
【 内 容 】
昭和30年7月下旬、金田一耕助は一ヶ月ばかり静養できる辺鄙な田舎を探して、岡山県警に磯川常次郎警部を訪ねた。 磯川警部からもらった紹介状は、「鬼首(オニコベ)村 青池リカ殿」宛てとなっており、一緒に、23年前の迷宮入り事件と、鬼首村出身で、いまや舞台や映画で人気のアイドル、大空ゆかりの帰郷を聞かされた。
金田一耕助が、鬼首村の村はずれにある「亀の湯」で、旅装を解いてから二週間ほどあまり経った8月10日、仙人峠を越えたところにある総社にちょっとした用事で向かう途中、仙人峠のてっぺんあたりで、多々羅放庵の五番目の妻、おりんと名のる老婆とすれ違う。 ところが、翌日旅籠「井筒」の女将によると、おりんさんは既に亡くなっているらしい。そこで、金田一耕助と井筒の女将がおりんの元夫である多々羅放庵の草庵を尋ねたのだが……。
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