「黄金の日日」

1970年~1979年
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海の島と戦国の騒乱に揺れる堺の町を舞台に時代を生き抜く逞しい人間像を鮮烈に描いた感動巨編。

 

 

 

 

 

 

 

放送期間:1978年1月8日~12月24日
放送時間:毎週日曜、20:00~20:45
放送局:NHK大河ドラマ第16作
原作:城山三郎
脚本:市川森一
出演:松本幸四郎、栗原小巻、根津甚八、川谷拓三、竹下景子、鶴田浩二、丹波哲郎、林隆三、名取裕子、江藤潤、宇野重吉、津川雅彦、夏目雅子、緒形拳、十朱幸代、藤村志保

【 解 説 】

 安土桃山時代にルソンに渡海し、貿易商を営むことで巨万の富を得た豪商呂宋助左衛門(ドラマ内では助左または納屋助左衛門と呼ばれている)と堺の町の栄枯盛衰、今井宗薫の妻・美緒をめぐる今井宗薫、助左衛門ら男たちの争いを描いた作品。

 今までは武士をメインに取り上げた大河であったが、この作品で初めて庶民と経済からの視点を得、多くの視聴者の共感を得たり、歴史の中でもかなり人気のある豊臣秀吉を関白就任後は徹底した悪役に、石田三成を善人にすえるという今までにない展開により、平均視聴率も後半に裏で始まった「西遊記」に数字を盛りかえされるも、当時の上位であった「赤穂浪士」(31.9%)、「太閤記」(31.2%)に次ぐ25.9%を記録(この余勢か、再び市川が脚本を担当した「山河燃ゆ」には主演の九代目松本幸四郎初め数人が再び一堂に会している)し、また後年大河ドラマ「新選組!」の脚本を担当した三谷幸喜もこのドラマに思いを寄せている。
 また、最終回に少年役で藤間照薫(後の七代目市川染五郎)、助左の父親役に八代目松本幸四郎(後の初代松本白鸚)と、松本家親子三代で出演、李麗仙、唐十郎夫妻(当時)が間接的ながら共演している。

【 内 容 】

 室町時代以来、海外との交易により巨大な富を築き、商人の自治により自由都市として繁栄してきた堺の町。
 織田信長が天下統一への道を歩み始めた頃、日本と南海を股にかけ後に豪商となった呂宋助左衛門は、豪商・今井宗久の奉公人でしかなかった。
 暴風に遭い助左、善住坊、五右衛門が漂着したのはルソン島の北のバタン島であった。その島での月日が三人の絆を固くする。
 ようやく堺に帰り着くことができた三人であったが、それぞれの運命は時代の複雑な潮流に押し流されてゆくのだった。
 
 助左は千宗易や羽柴秀吉の助けにより次第に商売の規模を大きくしていった。
 天正10年、本能寺の変により信長が明智光秀に倒されると、天下は主君の仇を討った秀吉のもとへ傾き始める。
 激動する時代の波が堺の町にも押し寄せようとしていた・・・。

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