『はるか、ノスタルジィ』

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 小樽--
  あの痛ましい少年の日日
  あんなにもかなしく
  ひとを愛した心をどこに
  わすれてきてしまったのだろう
  --失われた記憶の中へ
  私は旅立ってゆく

日本公開:1993年2月20日
製作国:日本
配給:東映 
ジャンル:ドラマ/ファンタジー
原作:山中恒
監督:大林宣彦
出演:石田ひかり、勝野洋、ベンガル、松田洋治

【 解 説 】

「転校生」「さびしんぼう」に続く原作・山中恒、監督・大林宣彦のコンビの第三作で、山中が故郷・小樽を舞台に書き下ろした作品を大林自身が脚色、大林ファンタジーの集大成的な作品になっている。
 北海道・小樽を舞台に小説家と少女の、タイトル通りノスタルジックなタッチで描いた恋愛ファンタジー。

 小樽ロケは充分な成果を上げているが、物語の骨子が弱いせいか2時間45分という上映時間が、やや冗漫に感じられる。

 『ふたり』に続いて大林映画のヒロインを演じた石田ひかりの魅力が開花。

 現実と過去の記憶が交差する構成の本作に、魅力的な彩りを添えている。

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【 内 容 】
 綾瀬慎介(勝野洋)はリトル文庫〈小樽・恋シリーズ〉と呼ばれる一連の少女小説の人気作家であったが、コンビを組んでいた友人の挿絵画家・紀宮(ベンガル)の突然の死をきっかけに、少年期のある忌まわしい記憶から逃れるようにして訪れることのなかった小樽の地を十数年ぶりに踏んだ。
 そこで慎介は、はるか(石田ひかり)という彼の小説のファンの少女に出会い、彼女の案内で現在の小樽を訪ねるが、二人の行く手には影のようにつきまとう古風な服装の少年がいた。

 ある日、つきまとっていた少年は二人の前に現れ、佐藤弘(松田洋治)と名乗る。それは慎介の本名であった。
 彼は高校時代の自分自身だったのだ。
 弘によって慎介は、高校時代に三好遥子という少女が好きだったこと、全く売れない作家だった父・統策のこと、娼婦として働いていた母のことなどを思い出し、三人は慎介の失われた過去の記憶と対峙する心の旅を続けていく。
 娼家から出た遥子を目撃した弘は、彼女に確かめることもなくただ一度きりの関係の際に『売女』となじったのだった……。
 そしてまた、はるかも自分が三好遥子の娘であることを知る。
 互いの気持ちを確認し、慎介とはるかは一度きり結ばれる……。現代にやって来た高校時代の弘は、また自分の時代へ戻っていく。
 そうして慎介は、今こそ本名の佐藤弘として生きていくのだった。

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