『ひまわり』

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戦争という大きな運命の前に散っていった愛。
全女性の感動を呼ぶ、愛の名作!

日本公開:1970年9月12日
製作国:イタリア・アメリカ
ジャンル:ロマンス
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
音楽:ヘンリー・マンシーニ

【 解 説 】

 戦争によって引き裂かれてしまった男女の悲しい出会いと別れを描いた感動のドラマ。

 第二次世界大戦によって切り裂かれた男と女の運命の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、劇中幾度か登場する、地平線にまで及ぶひまわり畑の美しさと、もの悲しさが圧巻。 壮大なスケールと美しい映像でつづった超大作。

 監督にデ・シーカ、主演にソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。 ほか、多くの傑作を世に送りだした映画界の巨星たちの代表作としても知られている。

 あまりにも有名となったテーマ曲は、この作品でアカデミー賞作曲賞にノミネートされた。 全編に繰り返し流れるヘンリー・マンシーニのテーマ音楽は、心に染み込んでくるような美しさです。
 
 徐々にやつれ果てていくジョバンナの姿は、見ていて痛々しい。

 ロシアの広大なひまわり畑の美しさと、夫を探しにいった妻が失意のうちに汽車に飛び乗るシーン、ラストの駅での別れのシーンが印象深い!

【 内 容 】

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 貧しいお針子のジョバンナ(S・ローレン)と電気技師のアントニオ(M・マストロヤンニ)は、ベスビアス火山をあおぐ、美しいナポリの海岸で出逢い、恋におちた。 だが、その二人の上に、第二次大戦の暗い影がおちはじめた。

 ナポリで結婚式をあげた二人は、新婚旅行の計画を立てたが、アントニオの徴兵日まで、一四日間しか残されていなかった。 思いあまった末、アントニオは精神病を装い、徴兵を逃れようとしたが、夢破ぶられ、そのために、酷寒のソ連戦線に送られてしまった。

 前線では、ソ連の厳寒の中で、イタリア兵が次々と倒れていった。 アントニオも死の一歩手前までいったが、ソ連娘マーシャ(L・サベーリエワ)に助けられた。

 年月は過ぎ、一人イタリアに残され、アントニオの母(A・カレナ)と淋しく暮していたジョバンナのもとへ、夫の行方不明という、通知が届いた。 これを信じきれない彼女は、最後にアントニオに会ったという復員兵(G・オノラト)の話を聞き、ソ連へ出かける決意を固めるのだった。 異国の地モスクワにおりたった彼女は、おそってくる不安にもめげす、アントニオを探しつづけた。

 そして何日目かに、彼女は、モスクワ郊外の住宅地で、一人の清楚な女性に声をかけた。 この女性こそ今はアントニオと結婚し、子供までもうけたマーシャであった。 すべてを察したジョバンナは、引き裂かれるような衝撃を受けて、よろめく足どりのまま、ひとり駅へ向った。 逃げるように汽車にとびのった彼女だったが、それを務めから戻ったアントニオが見てしまった。

 ミラノに戻ったジョバンナは、傷心の幾月かを過したが、ある嵐の夜、アントニオから電話を受けた。 彼もあの日以後、落ち着きを失った生活の中で、苦しみぬき、いまマーシャのはからいでイタリアにやってきたとのことだった。 まよったあげく、二人はついに再会した。

 しかし、二人の感情のすれ違いは、どうしようもなかった。 そして、ジョバンナに、現在の夫エトレ(G・ロンゴ)の話と、二人の間に出来た赤ん坊(C・ポンテイ・ジュニア)を見せられたアントニオは、別離の時が来たことを知るのだった。 翌日、モスクワ行の汽車にのるアントニオを、ジョバンナは見送りに来た。

 万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送った、そのホームだった。

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