『ふりむけば愛/山口百恵』

1970年~1979年
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Take me away !

 

 

 

 

 

 

 

 

日本公開:1978年7月22日
配給:東宝
ジャンル:青春
監督:大林宣彦
出演:山口百恵、三浦友和、森次晃嗣、玉川伊佐男、奈良岡朋子、黒部幸英、神谷政浩、南田洋子

 

【 解 説 】

山口百恵&三浦友和、コンビ第8作。初のオリジナル作品。

初の海外ロケ、そして初のベッドシーンに挑んだという、初めてづくしの作品。

 CM出身の大林監督らしく、サンフランシスコの爽やかな風景、小椋佳作詞・作曲の主題歌をこのゴールデン・コンビのために用意して描いて見せた、今で言うMTV的な映像と音楽は確かに心地良い。

 ただしストーリーそのものがいかんせん陳腐すぎる。それでも山口百恵の美貌と演技は光っている。

 

【 内 容 】

 石黒杏子(山口百恵)は、変化に乏しい毎日を送るピアノ調律師だった。

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 もっと自由な新しい女に生まれ変わるために、サンフランシスコにやってきた杏子(山口百恵)は、そこで、田丸哲夫(三浦友和)に出逢った。再会を約束して別れる二人。

 しかし、当日、哲也(三浦友和)は現れなかった。やってきたのは友人の松下である。 自分の浮かれ気分が滑稽に思えてならなかった彼女は、松下には、自殺するためにシスコに来たのだと嘘をついて早々と別れた。 その夜一人ホテルにいると、哲夫(三浦友和)が自殺を思いとどまらせようと飛んできた。

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 哲夫の優しさに杏子の心も和んだ。杏子を元気づけるために開いたパーティーの晩、二人は結ばれる。

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 帰国が迫った彼女は、哲夫に結婚を申し込むのだった。しかし、放浪の身の彼には嘘をつくしかなかった。 東京での再会を約束して日本に戻る杏子。約束の日、哲夫は現れなかった。 絶望に包まれた毎日を送っていた彼女は、或る日、交通事故にあう。 運転していたのは、青年実業家の大河内修である。 修は杏子を見舞ううちにいつしか魅かれ、結婚を申し込むのだった。

 しかし、修の申し出を受ける前に、彼女は哲夫の気持を確めておきたかった。 再びシスコに渡った彼女が哲夫の部屋で見たのはヒッピー娘といる彼だった。 ひきとめる哲夫の言葉に耳も貸さず部屋を出た杏子は修と結婚しようと決心した。 悔恨が哲夫の胸を刺し貫いた。彼女を追って東京にやってきた哲夫に、杏子の態度は冷たかった。 せつない愛の願いを無残にも踏みにじった哲夫を許せなかった。

 しかし哲夫は、ハネムーンに出かけた杏子を追って、再びシスコに飛んだ。 ヒッピーの溜り場に迷い込んだ修と杏子の二人、哲夫の歌が聞こえる。

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 杏子の胸は騒いだ。修は杏子をなじり、ついに喧嘩になって、彼女は店を飛びだした。 ゴールデンゲートに佇む杏子の目に涙が光っていた。 素直になろう、苦しいかもしれないが哲夫との愛を貫こう、そう思った。

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杏子の名を叫びながら駆け寄る哲夫。二人の未来にふさわしい、見事な夕焼けだった。

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