『エアポート’80』

1980年~1989年
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避けられるか?
謎のミサイルが、コンコルドを狙った!
危機また危機、ダレス空港からパリへ・・・
華麗に飛びたつコンコルドの行く手に待ち受けるものは?

 

 

 

 

 

 

日本公開:1979年12月
製作国:アメリカ
ジャンル:パニック
監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ
出演:アラン・ドロン、シルヴィア・クリステル、ジョージ・ケネディ

 【 解 説 】

 コンコルドを撃墜させる政治的陰謀を企てた、航空パニックシリーズ第4作。

  前作「エアポート’77/バミューダからの脱出」の反省からか、今度は当時最新鋭の超音速旅客機コンコルドを舞台に、フランスからアラン・ドロン、シルヴィア・クリステルの2大スターを招き、内容的にも軍事企業がミサイルでコンコルドをねらい撃ちするなど、派手な見せ場を増やしている。

  特筆すべきはシリーズ唯一の常連ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)が、初めて主役級の扱いで登場。ドロンのフランス人機長と共に活躍を見せるあたりは、シリーズのファンにはうれしい限り。

  デビッド・ローウェル・リッチ監督の演出は、前半をコンコルドVSミサイルの攻防戦、後半にはコンコルドに仕掛けられた装置のせいで機体が分離するといったパニック・シチュエーションを設けており、危機また危機のサスペンスを巧みに盛り上げてみせる。
 その一方で、これまでお助け人としか扱われていなかったパトローニの過去や人間性に触れるくだりも描かれている。

  オールスター・キャストが売り物の「エアポート」シリーズだが、シリーズ最終作となった本作では、総花的な顔見せ芝居ではない丁寧なキャラクター描写とサスペンスが相互に作用して盛り上がりを見せたのは、ある意味皮肉かもしれない。

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 【 内 容 】

 米国のフェデレーション・ワールド航空会社が、米国初のコンコルドを購入。その第1号機がパリを飛びたち、ワシントンのダレス空港を目指していた。操縦するのは、フランス人のベテラン・パイロット、ポール・メトラン(アラン・ドロン)だ。このコンコルドは、ワシントンで乗客を乗せてから、プレ・オリンピックが開かれるモスクワまでの親善飛行が予定されている。

  美しいスチュワーデス、イザベル(シルヴィア・クリステル)はかつてのポールの恋人で、今回のフライトで、久しぶりに顔を合わせたのであった。

 ダレス空港では歓迎陣に混って“コンコルド反対”のデモ隊も出迎えており、滑走路まで入り込んで着陸を妨害しようとした。彼らのこの行動は、さっそく人気テレビ・キャスターのマギー・ウィーラン(スーザン・ブレイクリー)のニュース・ショーでも報道された。この夜の放送では、ハリソン産業の社長で、優れた科学者でもあるケビン・ハリソン博士(ロバート・ワグナー)を中心に、彼の会社が新型攻撃ミサイルの開発とテストに成功したというニュースも報道されていた。ハリソンはマギーの恋人でもあった。スポーツ担当のロバート(ジョン・デイヴィッドソン)は、訪米中のソ連親善スポーツ・チームを取材し、体操の花形スター、アリシア(アンドレア・マルコヴィッチ)の活躍ぶりを紹介した。

  実は、ロバートとアリシアは、愛し合う仲である。その夜、コンコルドの乗務員が宿泊しているホテルではポールとイザベルがよりを戻していた。そして、一方恋人ハリソンと別れてアパートに戻ったマギーのもとに、ハリソンの部下の1人が訪れ、ハリソン産業が武器の不法輸出を行なっているので、キャスターのマギーの口から、そのことを世間に暴いて欲しいと訴えた。

  はじめは信じなかったマギーも、その後に押し入った殺し屋が、訴える彼を殺し、マギーの命まで狙おうとしたことで本気になり、翌朝ハリソンに、そのことを確かめた。否定する彼だったが、マギーと別れた後、腹心を呼び出し、事実である武器輸出の秘密が洩れかかっていることを告げた。

  ダレス空港で、マギーが証拠書類を手にコンコルドに乗り込んだのを見たハリソンは、その足で新型攻撃ミサイルのテスト基地に急ぎ、そのミサイル“バザード”の軌道を変え、乗客を満載したコンコルドを標的にした・・・。

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