『復活の日』

1980年~1989年
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神が仕組んだ壮大なドラマ。
人類は地球を誰にゆずるのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

日本公開:1980年6月28日
製作:角川春樹事務所
配給:東宝
ジャンル:SF
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原作:小松左京
監督:深作欣二
出演:草刈正雄、オリヴィア・ハッセー、ジョージ・ケネディ、緒形拳、夏木勲、千葉真一、渡瀬恒彦、森田健作、多岐川裕美
主題歌:ジャニス・イアン「You are love」

【 解 説 】

 1965年に映画化の話があったが「合作でないと日本では無理」と東宝が判断、英訳して、20世紀フォックスに渡した。 当時、フォックスに出入りしていたマイケル・クライトンが4年後の1969年に類似テーマの『アンドロメダ病原体』を出版、ベストセラーとなり、映画化もされ小松を驚かす。

 1970年代、角川春樹が社長に就任した角川書店では角川文庫を古典中心からエンターテインメントに路線変更を図り、特に日本のSF小説に力を入れていた。 本作も早川書房から刊行されていたものを、1975年に角川文庫から再刊した。また当時、角川は映画製作事業も開始しており、いわゆる角川映画の一作として白羽の矢が立った。

 角川春樹は社長に就任するとすぐ小松に文庫化を依頼し、映画化の際には小松に「これを映画化するために会社を継いだ」と語ったという。角川春樹は自著でも、映画製作を行うようになったのは『復活の日』がきっかけと述べている。

 壮大なスケールの原作の映像化にふさわしく、当初14億円から15億円の予定だった製作費は、最終的には25億円に達した。深作欣二監督の下、スタッフは日本人とカナダ人の混成チームで、外国人俳優も多数参加した。 撮影には1年以上をかけ、日本国外のロケに費やした日数は200日を数えた。南極やマチュ・ピチュでロケが行なわれ、特に35mmムービーカメラで南極大陸を撮影したのはこの映画が世界初となった。 南極ロケでは座礁事故を起こして、一般ニュースとして日本での報道のみならず『ニューヨーク・タイムズ』の1面でも報じられた。また、チリ海軍とカナダ海軍の協力で本物の潜水艦(シンプソン・オカナガン)を撮影で使用するなど、話題には事欠かなかった。

 世界各地の様子を知るために、昭和基地のアマチュア無線で情報収集をする様子が描かれている。

 国内公開では配給収益24億円とヒットしたものの、製作費が巨額だったため、宣伝費等を勘案すると赤字であったとされる。 本作がきっかけとなって、角川映画は1970年代の大作志向から、1980年代は薬師丸ひろ子ら角川春樹事務所の所属俳優が主演するアイドル路線のプログラムピクチャーに転換した。

 これまでに『日本沈没』『エスパイ』などが映画化されている小松であるが、本作を非常に気に入っており、自作の映画化作品で一番好きだという。 ただし、『さよならジュピター』企画当時にSF大会で行われた野田昌宏との対談で「(撮影の)木村大作さんの絵はものすごくいいんだけど…」などと、かなり否定的(特に深作の演出に対して)なコメントもしている。

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3745億人の人類が死んだ。生存者は南極に残された863人のみ 人類は生き残れるのか.

 

【 内 容 】

 MM88・・・その細菌兵器によって全世界はパニックとなり、人類は死滅した・・・・ 氷に閉ざされた南極大陸に残された863人を除いて・・・・

 1年後、南極で地震研究を続けていた吉住は、アメリカ東部地震を予測。その影響で今も地下に眠り続けるミサイル自動報復システムが作動し、南極大陸をも含め全世界をミサイルが飛び交うことになる。

 阻止の為、カーターと共に潜水艦で廃墟になったワシントンに向かうが、寸前に突発地震によりシステムが作動し、ミサイルは発射され、世界は2度死ぬ。 奇跡的に助かった吉住は一路の光のある南極に向けて南に歩きはじめた・・・。

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