『復讐するは我にあり』

1970年~1979年
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犯罪の前後左右に女あり!
     ぱっと咲いたらおさらばよ
            本音まる出しに生きた男! 

 

 

 

 

 

日本公開:1979年4月21日
製作国:日本
製作:井上和男
配給:松竹
ジャンル:ドラマ
原作:佐木 隆三
監督:今村昌平
出演:フランキー堺、ミヤコ蝶々、三國連太郎、緒方拳、小川真由美、清川虹子、倍賞美津子
受賞:第3回 日本アカデミー賞 最優秀作品賞

【 解 説 】

  その名に偽りなしの問題作。殺人を繰り返し、女性関係に明け暮れながら逃亡を続ける犯罪王の生き様をエネルギッシュに描く。

 その重大な要素をしめる父親(三國連太郎)との確執は、すさまじい表現力で画に定着されている。
 また、男ふたりを取り巻く女たちの描写も、さらなる人間の原罪と救済を描くことに大いに貢献。
 キネマ旬報ベストテン第1位など、その年の映画賞を総なめ。海外でも評価の高い傑作である。

 

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【 内 容 】

 日豊本線築橋駅近くで専売公社のタバコ集金に回っていた柴田種次郎、馬場大八の惨殺死体が発見され、現金四十一万円余が奪われていた。
 かつてタバコ配給に従事した運転手榎津厳が容疑者として浮かんだ。榎津は駅裏のバー「麻里」のママ千代子を強姦、アパートに連れこんで関係を強要し続けるなど、捜査員の聞き込んだ評判も悪い。
 二ヵ月前までは、ヌードダンサー上りで「金比羅食堂」をやっていた吉里幸子と同棲、母子家庭をガタガタにもした。
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 数日後、宇高連絡船甲板に幸子と両親宛ての榎津の遺書と、一足のクツが見つかり、投身自殺の形跡があった。
 偽装と疑った警官が別府市・鉄論で旅館を営む榎津の実家を訪れると、老父鎮雄、病身の母かよ、妻加津子は泣きながら捜査の協力を誓う。
 一家は熱心なカトリック信者だが、戦争中、厳は、網元をしていた父が軍人に殴られ、無理矢理、舟を軍に供出させられた屈辱の現場を目撃して、神と父への信仰を失い、預けられた神学校で盗みを働いて少年刑務所へ送られ、その後も犯罪と服役を繰り返しその間に加津子と結婚した。
 結婚後、加津子も入信したが、榎津に愛想をつかし離婚、その後、尊敬する義父の懇望に従って再入籍。

 榎津は出所する度に父と加津子との仲を疑い、父に斧を振り上げるなど、一家の地獄は続いた。
 浜松に現われた榎津は貸席「あさの」に腰をすえ、大学教授と称して静岡大などに出没、警察をあざ笑うような行為を重ねる。

 

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