横溝正史原作、市川崑監督、石坂浩二主演による名探偵・金田一耕助シリーズ全5部作の中でも傑作中の傑作。
日本公開:1977年4月2日
製作国:日本
製作:東宝映画
配給:東宝
ジャンル:ミステリー/サスペンス
原作:横溝正史
監督:市川崑
出演:石坂浩二、岸恵子、若山富三郎、仁科明子、北公次、永島暎子、渡辺美佐子、草笛光子
【 解 説 】
金田一耕助シリーズ第二弾。
日本独自のおどろおどろしい風土をもつ鬼首村で起きるなぞの連続殺人事件。 古い因習と二大勢力、仁礼家と由良家の対立する鬼首村に次々と怪奇な連続殺人事件が突発する。
それにいどむ金田一の名推理もさながら、彼と事件を担当する磯川警部(若山富三郎)との友情、また村の旅館のおかみリカ(岸恵子)へ寄せる磯川のストイックな愛情など、ただ単に探偵推理映画のおもしろさだけでなく、ここには人間の業や悲しみ、そして愛といったものが見事なまでに凝縮されている。
ラストの金田一の磯川の駅の別れ。その際、ホームの柱に書かれてある言葉にも注目してもらいたい。 なお、この作品まで石坂は地毛でボサボサ頭の金田一を演じている。
前作 犬神家の一族
次作 獄門島
【 内 容 】
古い因襲に縛られ、文明社会から隔離された岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村(オニコベムラ)。 青池歌名雄は、葡萄酒工場に勤める青年。歌名雄には、由良泰子という恋人がおり、仁礼文子もまた、歌名雄が好きであった。
この由良家と仁礼家は、昔から村を二分する二大勢力であった。しかし、二十年前に、恩田という詐欺師にだまされ、それ以来由良家の、勢いはとまってしまい、逆に仁礼家が前にもまして強くなった。 その時、亀の湯の源治郎、つまり歌名雄の父親が判別のつかない死体でみつかった。
この事件を今も自分の執念で追いかけているのが磯川警部。磯川は、ナゾをとくために、金田一耕助に調査を依頼する。 金田一は、最初に恩田と特にかかわりがあった多々良放庵に会う。
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