『新幹線大爆破』

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東京発博多行き新幹線ひかり号に爆弾が仕掛けられた!

日本公開:1975年7月5日
製作:東映
ジャンル:サスペンス/アクション
監督:佐藤純弥
出演:高倉健、山本圭、田中邦衛、織田あきら、郷金英治、宇津井健、千葉真一、小林稔侍

【 解 説 】

東京・博多間を走る新幹線に仕掛けられた爆弾をめぐって、犯人と捜査当局の対決を描いたパニック映画。新幹線が時速80キロを下回ると爆発するという状況下の中で繰り広げられる、犯人と国家との攻防劇である。 新幹線に爆弾を仕掛けた犯人、危機の回避に全力を尽くす国鉄、犯人逮捕に躍起になる警察、パニックを起こす乗客の姿で主に構成されている。

東映は実際の新幹線車内や線路上での撮影の協力を当時の国鉄に申し込んだが『「新幹線大爆破」と言う映画のタイトルでは新幹線のイメージが悪くなるので「新幹線危機一髪」と言うタイトルへ変えるなら撮影に協力しても良い』と言う条件を提示され、東映側がこれを拒否。 結局国鉄の撮影協力は得られず新幹線の実物大客車セットや模型を使って撮影が行われた。  具体的にはゲリラ撮影、別件撮影や他作品との合同撮影、シュノーケルカメラを使った精密な模型による特撮が挙げられ、こうしたことから「撮影技術の進化した現代の観点」からの当時のスタッフへの賞賛のところも大きい。 反面、現代ゆえに当時の特撮がチープに見えることや、おそらくは現代では受け入れられないであろうご都合主義的な展開が滑稽に感じることもある。

犯人側の人生背景にも大きくスポットが当てられており、町の零細工場の経営に失敗した男(高倉健)がどういった経緯で犯行に至ったのかが、日本の高度経済成長時代への批判を暗示しつつ明らかにされていく。 こうした悪役(犯人側)にもドラマを与え感情移入を狙った複雑な描写は邦画ならではのところがあり、単なるパニックムービーとして括れないことが高評価に繋がっている。

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短縮版である『Crisis Express 109』がフランス等海外に輸出されているが、上述のような犯人側のエピソードは割愛されており、単なるテロリストとして扱われている。

【 内 容 】

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ある日、「ひかり109号に爆弾を仕掛けた」と国鉄に脅迫電話が入った。 時速80キロ以上で走行していれば起爆しないが、それ以下の場合は爆発する。 爆弾の除去方法を教える代わりに身代金を要求し、北海道で運行中の貨物列車にも同種の爆弾を仕掛けたので、時速15キロ以下に減速して確かめてみろと言うのだ。 貨物列車は爆破され、109号の爆弾は本物だと判断された。

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犯人は当局に埼玉方面に現金を持って向かうよう指示し、駅の手荷物預り所からトランシーバを受け取らせる。 そして、刑事に現金を持って荒川上流の長瀞渓谷を下るよう命じた。 トランシーバを通じて現金を崖の上から垂らしたロープに結わえ付けて去るよう命じた。 しかし、確保を焦った捜査官は通りかかりの柔道部員に犯人の存在を知らせてしまう。 受け取りに現れた犯人グループの浩はオートバイで逃走するが、パトカーに追い詰められて激突死してしまう。

夕張の貨物列車操車場から発見された遺留品の指紋から、被疑者は古賀という元過激派の学生運動家と判明する。 さらに爆弾の製造ルートから倒産した下請けメーカー沖田製作所も判明した。
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古賀は街頭で捜査官に発見されるが、危ういところで逃走する。 しかし、警官から銃撃され脚を引きずって主犯・沖田の自宅兼アジトに戻ってきた。 沖田は計画を諦めようとしたが、古賀は社会からはみ出た我々が犯罪を完遂することに意義があると力説した。 沖田は納得し、計画は続行された。 沖田は身代金受け取りに成功すると、爆弾の除去方法を説明した図面を飲食店に預けていると当局に連絡する。 早速、当局は書類を受け取りに向かうが、店が不慮の火災に遭って書類は焼失していた。唖然となる捜査陣。 一方、当局は古賀と沖田の共謀説を持ち、製作所は監視下に置かれた。 沖田が自宅に戻った時にはすでに警官隊に包囲され、古賀が爆弾で抵抗していた。 篭城していた古賀は逃げられないと観念し、自爆して死亡した。 沖田は人目を避けるように古賀の死を見届けるとその場から去り、古賀と浩に用意したパスポートを焼いて弔うのだった。

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109号を写した写真から爆弾が発見され、車内から爆弾を除去するよう乗務員に連絡指示が入る。 爆弾は回路が切られ、109号は無事停車して乗客は救われた。 しかし、警察は沖田を確保するまで109号の無事停車を伏せたまま「偽の報道」を流し続けた。 報道を見た沖田は逆探知を恐れ、品川車庫の職員に爆弾除去の方法を連絡する。

沖田は国外逃亡を計画するが、警察は離婚した沖田の妻と息子を使い、空港に現れたところを発見される。 沖田は警官隊に追われ、銃撃を受ける。沖田の夢はそこで潰え、夜空に高く旅客機が舞い上がった。

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