それは腐食列島日本に下される神の鉄槌か?
放送期間:1974年10月6日~1975年3月30日 全26話
放送時間:毎週日曜、20::00~21:00
製作:東宝映像・TBS
放送局:TBS系
原作:小松左京
俳優:村野武範、由美かおる、小林桂樹、マリ・クリスティーヌ
主題歌:「明日の愛」 唄:五木ひろし
【 解 説 】
映画(1973年版)からの流用カットのみに頼ることなく、随所において意欲的な画面を作りあげた特撮だけではなく、ドラマ部分にも多額の予算が費やされ「キャスティング費用だけで1億円」といわれた。
小説では中盤に大地震の発生によって大ダメージを受ける東京が最後の方まで無傷だったり、幸長助教授が話の途中で出てこなくなり(演じる細川俊之が途中で降板したため)、代わりに野末技官が田所博士に協力したり、田所博士に娘がいるといったドラマ独自の設定・展開がある。
また、田所博士は原作と異なり生き残る。
ラストシーンも小説や映画と大幅に違っており、小野寺と玲子が生死不明という形で幕を閉じるが、後に放送された総集編のナレーション等で2人は助かり、オーストラリアへ脱出したことが明かされた。
主題歌を歌った五木ひろしが、第14話にゲスト出演している。
【 内 容 】
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。
潜水艇漕艇者の小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に小笠原沖の日本海溝に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。
それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を立案・発動する。しかし、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。
各地で巨大地震が相次ぎ、ほとんど動きがなかった休火山までが活動を始める。
精鋭スタッフたちが死に物狂いでD計画を遂行し、国民たちを続々と海外避難させる。
一方、あえて国内に留まり日本列島と運命を共にする道を選択する者たちもいた。四国を皮切りに次々と列島は海中に没し、最後に北関東地区の水没をもって日本列島は完全に消滅する。
1 | 1974年10月6日 | 飛び散る海 |
2 | 1974年10月13日 | 海底の狂流 |
3 | 1974年10月20日 | 白い亀裂 |
4 | 1974年10月27日 | 海の崩れる時 |
5 | 1974年11月3日 | いま、島が沈む |
6 | 1974年11月10日 | 悲しみに哭く大地 |
7 | 1974年11月17日 | 空の牙、黒い龍巻 |
8 | 1974年11月24日 | 怒りの濁流 |
9 | 1974年12月1日 | 海底洞窟の謎 |
10 | 1974年12月8日 | 阿蘇の火の滝 |
11 | 1974年12月15日 | 京都にオーロラが!! |
12 | 1974年12月22日 | 危うし京の都 |
13 | 1974年12月29日 | 崩れゆく京都 |
14 | 1975年1月5日 | 明日の愛 |
15 | 1975年1月12日 | 大爆発・海底油田 |
16 | 1975年1月19日 | 鹿児島湾SOS! |
17 | 1975年1月26日 | 天草は消えた! |
18 | 1975年2月2日 | 危機せまる小河内ダム |
19 | 1975年2月9日 | さらば・函館の町よ |
20 | 1975年2月16日 | 沈みゆく北海道 |
21 | 1975年2月23日 | 火柱に散る、伊豆大島 |
22 | 1975年3月2日 | 折れ曲がる、日本列島 |
23 | 1975年3月9日 | 海に消えた鎌倉 |
24 | 1975年3月16日 | 東京都民・脱出せよ |
25 | 1975年3月23日 | 噫々 東京が沈む |
26 | 1975年3月30日 | 東京最後の日 |
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