0.1秒のエクスタシー
日本公開:1982年12月18日
製作国:日本
配給:東映
製作:角川春樹/東映
ジャンル:ドラマ/アクション
原作:大藪春彦
監督:角川春樹
出演:草刈正雄、レベッカ・ホールデン、木の実ナナ、浅野温子、勝野洋、奥田瑛二、中島ゆたか、朝加真由美、伊武雅刀
主題歌:『汚れた英雄』 歌:ローズマリー・バトラー
【 解 説 】
角川春樹による監督作品第1作である。 本来角川はプロデューサーであり、監督は別に計画されていたが人選が難航、結果的に角川が自ら演出することとなった。 物語は原作小説とはまったく異なるものである。 2時間弱の映画の中では原作の一部分しか描けず、また終戦後から始まる原作では当時の時代背景から描かねばならないことなどから、原作のストーリーから離れて現代を舞台にすることに当初から決めた。 制作にあたりヤマハ発動機の全面的な協力が得られたことから、ヤマハの関連会社が経営するスポーツランドSUGOで、当時のWGP主力マシンであったYZR500を使った模擬レースを開催するなど、現代のロードレースシーンを描くことに成功している。
【 内 容 】
生まれた直後に父を、第二次世界大戦中に母を亡くし、戦災孤児となり母方の叔父の実家が経営するオートバイ屋に引き取られた主人公・北野晶夫。
しかし晶夫はライダー・メカニックの両面で天才的な才能を持っていた。 晶夫はライダーとして生計を立てることを望み、いわゆる浅間高原レースを皮切りに、本格的にレーシングライダーとしての活動を開始する。
その後、アメリカ西海岸での活動を経て最終的にヨーロッパに渡り、MVアグスタのワークス・チーム入りしてロードレース世界選手権(WGP)を制覇するまでに至る。
.一方で晶夫は、生まれ持った美貌と肉体で次々と女を自分のものにしていき、一財産を築く(ある種のジゴロ)。その稼ぎはライダーとしての収入とは比較にならないぐらい莫大なものだった。 晶夫はライダー生活も晩年にさしかかり、最終的に4輪レーシングドライバーへの転向を試みることになるが…。
コメント