『狼/男たちの挽歌・最終章』

1990年~1999年
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さらば拳銃、さらば熱き男たち……。

 

 

 

 

 

 

 

日本公開:1990年1月
製作国:香港  ジャンル:アクション
監督:ジョン・ウー
出演:ダニー・リー、チョウ・ユンファ、サリー・イップ、 ケネス・タン、チュウ・コン、ラム・チャン、シン・フイウォン
原題:蝶血双雄「THE KILLER」

【 解 説 】

邦題では『男たちの挽歌』シリーズのように見えるが、実は全くの別物。  しかしジョン・ウーのファンでもこれをベストに挙げる人は多く、『挽歌』と並ぶもう1つのウーの代表作となっている。

事実、本作の評価はきわめて高く、香港のみならず世界中から賛辞を浴びた。  『THE KILLER』という英語タイトルで、香港映画としてはブルース・リー作品以来の米国公開も果たしている。

これらの世界的評価は、のちにジョン・ウーがハリウッドへ行くきっかけとなった。  製作を『挽歌』シリーズのツイ・ハークが務めている。

友情と愛に全てを賭けた一匹の狼の物語。  仁義とはなんぞや?を教えてくれる貴重な映画。

 

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【 内 容 】

堅気の生活を送ろうと決意した殺し屋のジェフリー(チョウ・ユンファ)は、最後の仕事で誤って女性歌手のジェニー(サリー・イップ)を失明させてしまい、彼女の目の手術費を稼ぐために、再び殺し屋の仕事をする。

目が見えなくなってもクラブで歌い続けるジェニーは、ある夜暴漢に襲われそうになるところをジェフリーに助けられるが、彼女は彼の本来の姿を知らない。  エージェントのシドニー(チュウ・コン)の依頼をうけ、麻薬シンジケートのボスを殺したジェフリーは、彼の甥ジョニー(シン・フイ・オン)に命を狙われるようになる。  伯父の地位を狙うジョニーこそが、この仕事の依頼者だったが、ジョフリーに払う仕事料が惜しくなったのである。

一方ジェフリーは、刑事のリー(ダニー・リー)たちからも追われる身となるが、リーは彼の身辺を探るにつれ、ジェフリーがそれほど冷酷な男でないことを知る。  やがてジェフリーとシドニーは、ジョニーの率いる組織から命を狙われるが、そんなふたりをリーが助ける。  いつしかリーは、組織に対して怒りを抱いていた。  シドニーは、ジェニーの手術費用を組織から奪い取るが、尾行されジェフリーの隠れ家がばれてしまう。

かくして教会で銃激戦は始まり、友情のきずなで結ばれたジェフリーとリーは、全身に弾を浴びながらも組織を倒すのに成功するのだった・・・。

 

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オープニング。サリーの歌う「淺酔一生」が流れながら、ユンファが教会を出ていくシーン。  あの“ジョン・ウー・スロー”がいい!

ユンファがシドニーの裏切りにあうところ。  敵の侵入を察したユンファが椅子に座りながら、椅子を滑らせ敵を殺すシーン。

この後、現場に来たダニーが、ユンファと同じことを真似るのだが、その時の、ユンファとダニーをダブらせた映像が、すばらしい。

ユンファとサリーのいた山荘にダニーがやってきて、そこから銃撃戦になるシーン。  ユンファを捕らえようとするダニーに対して目の見えないサリーが、銃を向け引き金を引いてしまい、泣き叫ぶところは、この映画の中でもすごく印象に残るシーン。

ラストの教会での大銃撃シーンは、もうすごすぎ!何回見ても飽きない。    銃弾の嵐の中、ユンファがダニーに「銃をくれ!」って叫んでからの2丁拳銃は、ほーんとカッコイイ!

ラスト、ユンファがシン・フイ・オンの銃弾に倒れるところはBGMも悲しい音楽。

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