『紅の豚』

1990年~1999年
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「飛ばねぇ豚はただの豚だ!」

カッコイイとは、こういうことさ。

 

 

 

 

 

 

 

日本公開:1992年7月18日
製作国:日本
配給:東宝
ジャンル:アニメ/ファンタジー
原作:宮崎駿
監督:宮崎駿
声優: 森山周一郎、加藤登紀子、桂三枝、上條恒彦、岡村明美、大塚明夫
主題歌:「さくらんぼの実る頃」歌:加藤登紀子
エンディング:「時には昔の話を」歌:加藤登紀子
徳間書店・日本航空・日本テレビ・スタジオジブリ提携作品

 【 解 説 】

 スタジオジブリ作品といえば「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」等、社会性の高いテーマが多い中、本作は「かっこいい」とはどういうことかを提示することをテーマとしている。
 前述の作品とは明らかに毛色が違うが、世の男性が「物足りなく」「不甲斐のない」存在になりはてた風潮に対する本当の「かっこいい男」を提示しようというのが本作の狙い。

 中年を迎えたブタの、見てくれはかなり悪いがかつてあり得たかもしれない「男の魅力」を描き出す、従来のジブリ作品とはかなり違うハードボイルド作品。

 第一次世界大戦で戦勝国だったイタリアだが、扱いは敗戦国と大差は無く、国民から『栄光無き勝利』と呼ばれるまでに経済が不安定になっていた。
 この物語は世界大恐慌によって国民生活は破綻寸前となっている荒廃と混沌の時代が舞台となっている。
 1922年にローマ進軍によって政権を掌握していたムッソリーニのファシスト党の独裁も見受けられ、当時の時代が忠実に再現されている。

 歌手の加藤登紀子が主題歌のみならず声優として参加したことでも話題になった。

飛行艇同士によるダイナミックな空中戦や、宮崎自身ファンである各機の細やかな設定も見どころ。

 

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【 内 容 】

  世界大恐慌時のイタリア・アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す海賊ならぬ『空賊(空中海賊)』と、それを相手に賞金稼ぎで生きる『ブタ』の飛行艇乗りの話。
 かつては空軍のエース・パイロットだった男が、自らの名が戦争を通じて上がった事を嫌い、軍を去り、自ら魔法をかけ、ブタの姿として生きることを選んでいく。
 賞金稼ぎの飛行艇乗りであるポルコ・ロッソは、空賊たちには天敵の存在。

 自分の顔を魔法で豚に変えてしまったポルコを何とかやっつけたいと一計を案じた空賊たちは、アメリカからスゴ腕の飛行艇乗りを呼び寄せ、彼に一騎打ちを迫る。
 戦後の動乱の時代を生き夢を追い求めるという男達の生き様を描いている。

 

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