『絶唱/山口百恵』

1970年~1979年
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許してください 今日までの私を・・・
あなたに捧げた短い命
哀しい運命の山鳩は 遠く遙かな蒼空へ
涙も枯れて飛んでゆく・・・・・

 

 

 

 

 

 

 日本公開:1975年12月20日
 製作国:日本
 配給:東宝
 ジャンル:ドラマ/ロマンス
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 原作:大江賢次
 監督:西河克己
 出演:山口百恵、三浦友和、辰巳柳太郎、吉田義夫、菅井きん、大坂志郎、初井言栄、花沢徳衛、木内みどり

【 解 説 】

 山口百恵&三浦友和の共演作品第3作。あまりにもストレートな恋愛劇。

 大地主の息子と山番の娘という、身分違いの男女の悲恋を描いた、大江賢治による同名小説の三回目の映画化。

 「ロミオとジュリエット」さながら身分違いの恋に駆け落ち、親の反対に徴兵と、ふたりの愛情の深さを試すように襲いかかる不幸の嵐。

 それでもこの映画が涙を誘うのは、名匠・西河克巳監督による誠実な演出、山口百恵のはかなげな美しさ。

 昭和の男を真面目に演じた三浦友和の演技もさることながら、辰巳柳太郎、菅井きん、大坂志郎、花澤徳衛らベテランたちが脇を固め、ドラマに風格を与えていることも見逃せない。

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【 内 容 】

 山陰地方で園田家といえば、山園田といわれる程に名の通った大地主である。 その一人息子で大学生の順吉は、山番の娘・小雪を愛しているのだったが、父・惣兵衛は、身分が違うと反対し、町の実業家の令嬢・美保子との結婚を強いるのだった。順吉が大学の休暇を終え京都に戻ると、惣兵衛に因果を含められた小雪は、他国の親戚にあずけられた。

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 小雪に会いに帰省して、その事を知った順吉は、小雪を捜し出し、駆け落ちした。宍道湖のほとりの経師屋の二階が、二人の愛の巣となった。 順吉は、肥くみ人夫、材木運びなどをして生活費を稼いだが、二人は幸せだった。

  だが、戦争が激しくなり順吉にも召集令状がきた。 壮行会の日、小雪が唄った山の木挽歌を、どこにいても毎日、決めた時間に二人で唄うことを約束して、順吉は戦地へ向った。 戦争はさらに激化し、いつしか順吉からの便りも絶えた。
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