『魔女の宅急便』

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「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」(糸井重里)

日本公開:1989年7月29日
製作国:日本
製作:徳間康快、都築幹彦、高木盛久
配給:東映
ジャンル:アニメ
原作:角野栄子
監督:宮崎駿
声優:高山みなみ、佐久間レイ、戸田恵子、山口勝平、信沢三恵子、加藤治子、関弘子、三浦浩一、山寺宏一、井上喜久子、渕崎ゆり子、土井美加、土師孝也、浅井淑子、斎藤昌
挿入歌:「ルージュの伝言」
     「やさしさに包まれたなら」 歌:荒井由実
 
 受賞:第13回日本アカデミー賞・話題賞
    第44回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞
    第7回ゴールデングロス賞・マネーメイキング監督賞・予告編コンクール賞
    エランドール賞特別賞
    キネマ旬報・読者選出日本映画1位・読者選出日本映画監督賞
    全国映連賞・作品賞・日本映画監督賞
    文化庁優秀映画製作奨励金交付作品

【 解 説 】

  物語も演出も細部に至るまで実に丁寧に作られており、何度も繰り返し観たい作品。 原作をかなり自由に脚色し、背景にはアイルランドやスウェーデン、ポルトガルなどで取材してきた町の風景を使い、若者を中心に人気を集めた。また、フォルクスワーゲン・ビートルが多数登場している事から、ドイツも多少モチーフにされていると思われる。 白黒テレビが普及している一方で、ボンネットバスや大きな飛行船が使われているなど、現代ではなく過去の時代を舞台にしていると思われる(宮崎監督によれば「第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパ」という設定)。

 修業に旅立つところから物語が始まるのだが、そのやや長めの場面で早速こちらを映画に引き込ませる。 そしてほうきで飛び立ちスイッチを入れたラジオから荒井由実の「ルージュの伝言」が流れ、やっとタイトルが現れる。 そのタイミングの見事さ。

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【 内 容 】

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 魔女の娘は、13歳になると修行の為独立するという古くからの掟があった。 キキもそんな女の子の一人で今晩がその旅立ちの日なのだ。

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 翌朝、黒猫ジジと共に港町コリコに着いたキキは大都会に夢中。 しかし、誰も相手にしてくれず、早々おちこんでしまうキキだが、偶然お客の忘れ物を届けたことから、パン屋の女主人おソノに気に入られ、その好意で店先を借りて宅急便を開業することになった。 張り切るキキだが、不注意で配達中のぬいぐるみを森の中に落としてしまう。 そしてそれを拾ってくれたのは絵描きの少女ウルスラだった。こうして何とか初仕事も無事終り、少しずつ町の生活にも慣れていくキキに気のいい少年トンボが飛行クラブのパーティーに招待した。 急いで仕事を終わらせ、パーティーに行こうと思うキキだったがそんな時、孫娘に手作りのパイを贈りたいという老婦人の手助けをした為、パーティーに行けなくなってしまい、その上パイの届け先の娘から冷たい態度を受け。

 そんな中で雨にぬれて風邪をひいてしまったキキを見かねたおソノのはからいで、キキはトンボとデートすることになった。 人力飛行機で空を飛ぼうと夢みるトンボの姿にキキの心もほぐれてゆくが、彼の仲間に例のパイの少女を見たキキは、前より増しておちこんでしまい、さらに自分の魔法が弱まっているのに気付く。

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 そんな時ウルスラが訪ねて来た。 キキのおちこみようを見た彼女は、キキを自分の家へ誘った。 そこでウルスラと語り合い落ち着きを取り戻したキキは、翌朝あの老夫人から連絡があったことを聞きつけ屋敷を訪ねた。
 老婦人はこの間のお礼にケーキを焼いてくれたのだった。 その時、テレビのニュースで飛行船のロープにトンボがぶら下がったまま飛び立ってしまったことを知ったキキは屋敷を飛び出し、掃除夫から借りたデッキブラシに乗って現場へ飛び立った。 そして、間一髪でトンボを助けたキキは、人々の歓声の中に降りていったのであった。

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