愛人バンク/夕ぐれ族

1980年~1989年
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 243151341981年、当時23歳であった美貌の女性社長が創業したとのふれこみで、「愛人バンク 夕ぐれ族」が社会現象となった。

 

 

 

社長自ら「笑っていいとも」(フジテレビ)や「トゥナイト」(テレビ朝日)等のマスコミに、大きく電話番号を記したTシャツで登場し、ブームに拍車をかけた。この女性社長は自らを「両親は外交官、自分は上智大卒」と称していた。

社名の「夕暮れ族」とは“中高年サラリーマン”のことで、中高年サラリーマンがデート(実際には売春)をするデートクラブである。

所属する女性たちは女子大生が中心と宣伝していたが、実際は女子大生もいたという程度であった。

1982年には、有閑マダムと愛人男性という男女逆のケースも企画し、「笑っていいとも」の美少年コンテストに、実際には所属していないタレント志望の美少年を「夕暮れ族」所属として社長推薦で出場、優勝させた。

当時、女性社長は「会員は男女合わせて2000人以上」「女性会員の多くが女子大生、OL、看護婦」と話しており、実際には“女子大生が主戦力である売春クラブ”であったため社会問題になった。

1983年(昭和58年)12月、警視庁は女性社長を売春斡旋容疑で逮捕、14軒を売春斡旋容疑で摘発し、595件、68人を検挙、夕暮れ族は壊滅した。

逮捕された女性社長はただの雇われ社長で、実質の経営者はキャッチセールス等、詐欺まがいの商売を複数行っていた。また、広告塔でもあった女性社長の実家はクリーニング屋で、学歴は夜間高校卒であった。

のちの時代に「愛人バンク」を名乗るデートクラブが誕生するが、「愛人バンク」と言えば80年代の「夕暮れ族」を意味するほどの一大ブームであった。

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1984年4月20日、にっかつロマンポルノ作品として公開された。映画は実話を題材に性風俗産業の人間模様を描いた。主演の春やすこの濡れ場シーンが話題になった。

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昭和浪漫劇場 愛人バンク『夕暮れ族』

 

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