神戸連続児童殺傷事件

1990年~1999年
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1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生(以下「少年」と称す)による連続殺傷事件。 別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれる。この事件で、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。

 

第一の事件
1997年(平成9年)2月10日午後4時ごろ、神戸市須磨区の路上で小学生の女児2人がゴムのショックレス・ハンマーで殴られ、1人が重傷を負った。

第二の事件
同年3月16日午後0時25分、神戸市須磨区竜が台の公園で、付近にいた小学4年生の女児に手を洗える場所はないかとたずね、学校に案内させた後、「お礼を言いたいのでこっちを向いて下さい」(少年の日記より)といい、振り返った女児を八角げんのう(金槌の一種)で殴りつけ逃走した。女児は病院に運ばれたが、3月23日に脳挫傷で死亡した。

 さらに、午後0時35分ごろ、別の小学生3年生の女児の腹部を刃渡り13センチの小刀で刺して2週間の怪我を負わせた。ナイフの刃先は胃を貫通して、背中の静脈の一歩手前で止まっていた。仮に静脈まで達していたら、救命は不可能だったという。また、手術の時に、1.8リットルの輸血を要した。

第三の事件
同年5月24日午後、神戸市に住む男児を通称「タンク山」と呼ばれている近所の高台に誘い出し、殺害。

同年5月27日早朝、神戸市内の中学校正門前で、首を切断された男児(11歳)の頭部が発見され、その口の中に、犯人からの極めて挑戦的な犯行声明が差し込まれていた。

さあ、ゲームの始まりです。
愚鈍な警察諸君、
僕を止めてみたまえ。
ボクは殺しが愉快でたまらない。
人の死が見たくてしょうがない。
汚い野菜共には死の制裁を。
SHOOLL KILL
学校殺死の酒鬼薔薇

 

 同年6月28日、現場近くに住む少年に朝から任意同行を求め、事情を聞いていたところで犯行を自供。

少年は当初犯行を否認していたが、取調官が第一の犯行声明文のカラーコピーを取り出して、「これが君の書いたものであるということは、はっきりしている。筆跡が一致したんや」と突きつけると、声を上げて泣き出し、自供を始めた(前述のように実際には少年の筆跡が一致したという証拠はなかった)。

午後7時5分、殺人及び死体遺棄の容疑で少年逮捕。同時に、通り魔事件に関しても犯行を認めた。

 事件後、少年院に送られた少年は、2005年1月に社会へ復帰した。
 法務省関係者の話によると、元少年は、現在、首都圏近郊に住み、ひきこもりや不登校の子供たちを支援し、就労の世話をする民間団体の企業で働いているという。

 

 

 

 

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