寺の坊主がエレキ片手にテケテケテケテケ・・・
日本公開:1992年10月31日
製作国:日本
配給:東映
ジャンル:青春
原作:芦原すなお 第105回直木賞、受賞
監督:大林宣彦
出演:林泰文 、大森嘉之、浅野忠信、永掘剛敏、佐藤真一郎、柴山智加、滝沢涼子
【 解 説 】
60年代後半、四国は香川の観音寺町が舞台。
ベンチャーズの『パイプライン』に天啓を受けた高校生の「僕」(林泰文)が、仲間とロックバンドを結成し、情熱を燃やし続ける姿をほのぼのと、そしてノスタルジックに描いた青春映画の快作。
男の子の繊細な純情を軽やかに描く手腕は、大林宣彦監督作品ならではの味わいである。
また、彼にはめずらしく特定のマドンナを設けずにドラマが進められるが、それでも大林映画の常連である柴山智加などの女の子が登場すると、にわかに画面が華やぐのがおもしろい。
お寺の息子でバンドのメンバーの1人を好演した大森嘉之が、その年の新人賞を総なめした。
また、浅野忠信がバンドのメンバーの一員として出演。
【 内 容 】
1965年の春休み。四国・香川県の観音寺市。
高校入学を目前に控えた僕、ちっくんこと藤原竹良(林泰文)は、昼寝の最中にラジオから流れてきたベンチャーズの曲「パイプライン」の“デンデケデケデケ~”という音にまさに電撃的な衝撃を受け、高校に入ったらロックバンドを結成しようと心に誓う。
そうして浄泉寺の住職の息子・合田富士男(大森嘉之)(ベース)、ギターの得意な白井清一(浅野忠信)(リードギター)、ブラスバンド部の岡下巧(永掘剛敏)(ドラム)、そして僕(サイドギター兼ボーカル)と4人のメンバーが揃った。
夏休みにそれぞれアルバイトでお金を稼ぎ、念願の楽器を購入、バンド名も〈ロッキング・ホースメン〉と決定、こうして本物の電気ギターの音が初めて町にこだました。
機械いじりが得意で手製アンプを作ってくれたしーさんこと谷口静夫(佐藤真一郎)という名誉メンバーも加わる。
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