ドラマアカデミー賞 ‘2002

この記事は約4分で読めます。

ドラマアカデミー賞 ‘2002

■第32回(
最優秀作品賞
 20120718202154.jpg
 「人にやさしく」 フジ系  家庭の愛に恵まれず、共同生活を送っていた前(香取)、太朗(松岡)、拳(加藤)の3人が、両親と暮らせなくなった明(須賀)の親代わりとなり、心を通わせるハートフルドラマ。三人三様の父親ぶりがほほえましく、テンションの高い芝居に笑い、4人の固い絆に毎週感動し涙した。

主演男優賞
香取慎吾 「人にやさしく」 フジ系  体温の低い役が多い香取が、超ハイテンションな芝居でドラマの前向きな世界観を築いた。男同士ではしゃいだり恋に鈍感だったりする無邪気でピュアな雰囲気と、明(須賀)をとことん守る勇気ある立ち姿が魅力的だった。

主演女優賞
深津絵里 「恋ノチカラ」 フジ系  30代、表面的には女を捨てていても、やっぱりせつない複雑な女心をドキッとするほどリアルに表現。本音を押し殺す場面ほど、微妙な表情の芝居が光った。思わず応援しちゃう超魅力的なヒロインに!

助演男優賞・女優賞
藤木直人 「初体験」 フジ系  これまでのどこか品行方正な役とは真逆の、だらしなくて顔がいいだけの拓海役。人間味あふれるダメ男っぷりで新たな魅力を披露。表情で見せる芝居が絶品で、美しかった。   
星野真里 「3年B組金八先生」 TBS系/ 「人にやさしく」 フジ系  「~金八先生」では金八(武田鉄矢)の娘で、しっかり者な乙女を、「人に~」ではおっちょこちょいでオクテなのぞみを、両者全く異なる表情で見せ、役者としての懐の深さを感じさせた。

主題歌賞
「夢」:ザ・ブルーハーツ 「人にやさしく」 フジ系

 

■第33回(
最優秀作品賞
20120718202215.jpg
 「空から降る一億の星」 フジ系  ある女子大生殺人の事件を機に、美しいが悪魔のような青年・涼(木村)の周囲で次々に巻き起こる悲劇を、殺人の過去をもつ刑事・完三(さんま)が追い詰めていく。男同士の宿命と、非日常の世界における涼と完三の妹・優子(深津)との愛も描いた悲しいラブ・サスペンス。

主演男優賞
20120718202232.jpg
木村拓哉 「空から降る一億の星」 フジ系  人間性が見えない涼という難役を少ないセリフと無表情で表現することで、人間味あふれる完三(さんま)を照らし出し、助演的役割も担った。悪魔と思わせる前半から一転、殺人工作する場面や、優子(深津)への愛が芽生えてからは“生身の人間”としての芝居に。

主演女優賞
仲間由紀恵 「ごくせん」 日本テレビ系  「トリック」(’00年テレビ朝日系)シリーズで培われたコミカルな芝居が開花。絶妙の間と、整った顔だちとのギャップゆえおもしろみが増す芝居で、コメディエンヌとしての地位を確立。

助演男優賞・女優賞
松本潤 「ごくせん」 日本テレビ系  教師への不信感に満ちた序盤の孤独なクールさが、久美子への信頼感に変化するさまを自然に表現。大人びた雰囲気と、久美子を見守る姿は、漫画の世界から飛び出したヒーローまんまのカッコよさで、女性たちをとりこに。    
柴咲コウ 「夢のカリフォルニア」 TBS系/ 「空から降る一億の星」 フジ系     「夢のカリフォルニア」では、自分に自信がないモデルの琴美役。“空降る”では、涼(木村)を愛し自分を見失う由紀役。演じ分けもみごとながら、特に由紀の屈折した面や、常軌を逸した行動での迫真の芝居と目の力、存在感で圧倒した。 

主題歌賞
「SAKURAドロップス」:宇多田ヒカル 「First Love」 TBS系

 

 

■第34回(
最優秀作品賞
20120718202254.jpg
 「ランチの女王」 フジ系  変わらずそこにある、安くておいしい洋食屋に、ランチ大好きな元ヤンキーのなつみ(竹内)が転がり込む。洋食屋を営む美男子4兄弟となつみの恋模様や家族の絆、客とのふれあい、なつみの過去……洋食屋で巻き起こるさまざまな騒動をコミカルに、ときにせつなく描いた。あやふやな結末がじれったくも、ぽかった。

主演男優賞
滝沢秀明 「太陽の季節」 TBS系  誘惑シーンでのギラギラした目に思わずドキドキ。一方で、愛する英子(池脇)に向ける優しい笑顔のピュアな魅力。対照的な芝居で、揺れる若者の姿を見事に表現していた。

主演女優賞

20120718202313.jpg
 竹内結子 「ランチの女王」 フジ系  オムライスなど、好きなものを食べたときの「おいし~い!」の笑顔にヤラレた人多数。対して、強くてたくましいなつみが過去に悩み苦しむ場面では、定評ある繊細な芝居で緩急を。

助演男優賞・女優賞
妻夫木聡 「ランチの女王」 フジ系  なつみへの恋心を直球で伝えたり、逆に兄に遠慮して引いてしまったり、ひたむきにデミグラスソースを作ったり…まっすぐで純朴な表現がとにかく魅力的で、女性たちの母性本能をくすぐった。    
池脇千鶴 「太陽の季節」 TBS系  小さな世界にいた英子が、人を愛することでどんどん強くなっていく変化を、痛いほどの恋心とあわせて表現。その確かな芝居には貫禄さえ感じる。どんなに異なる役柄でも、常に「池脇ワールド」をもつ若手の逸材だ。  

主題歌賞
「くちばしにチェリー」:EGO-WRAPPIN’ 「私立探偵 濱マイク」 日本テレビ系

タイトルとURLをコピーしました