ドラマアカデミー賞 ‘2007

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ドラマアカデミー賞 ‘2007

■第51回(2007年01月31日)
最優秀作品賞
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 「のだめカンタービレ」 フジ系  売上累計1900万部を超える人気漫画が原作。落ちこぼれ音大生“のだめ”こと野田恵(上野)と、指揮者を目指す千秋(玉木)、さらに奇抜なキャラクターの仲間たちがオーケストラを組み、純粋に音楽を愛すること、楽しむことを学び、成長していくコメディー。ドラマ化は難しいと思われていた原作の世界観をCGや人形を使って忠実に表現。また、オーケストラの躍動感を具現化し、極上のエンターテインメントに仕上げた。

主演男優賞
草なぎ剛 「僕の歩く道」 フジ系  同じ言葉や動作を繰り返すなど、自閉症特有の行動を、鋭い観察力に基づく役作りと卓越した演技力でリアルに演じた。感情を表に出すことができない難役ながら、汚れを知らず真っすぐに生きる姿を熱演、多くの視聴者の胸を打った。

主演女優賞
上野樹里 「のだめカンタービレ」 フジ系  思い切りハジけた、気持ち良さそうな演技を見せ、視聴者をとりこに。独特の“のだめ語”や猫背のピアノ演奏も難なくこなし、「上野のための役」と言わしめるほどのハマリぶりだった!

助演男優賞・女優賞
堤真一 「セーラー服と機関銃」 TBS系 組長に迎えた泉(長澤まさみ)を常に敬い、体を張って守る姿は、ほれぼれするほどのカッコ良さ。コミカルでもシリアスでも、その演技は常に画面を引き締め、ヤクザの世界を下品に見せない好サポートだった。重みのある芝居で、筋を通す大人の姿を説得力たっぷりに見せた。    
香里奈 「僕の歩く道」 フジ系  障害に対して偏見を持たない輝明の理解者として、抑えた演技ながら、慈愛に満ちた誠実なヒロイン像をしっかりと表現。草なぎの個性的な演技を真正面から受け止め、バイプレーヤーとしての役割を十二分に果たした。

主題歌賞
武内英樹 「のだめカンタービレ」 フジ系  全編にクラシック音楽の素晴らしさを満載した「のだめ」の圧勝。登場人物の心情とのマッチングも見事で、“ベートーベン第7番”の演奏をじっくり流した最終回は号泣モノの感動を呼んだ。

 

■第52回(2007年05月02日)
最優秀作品賞
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 「花より男子2」 TBS系  原作は売り上げ累計5500万部を超える人気漫画。貧乏な女子高生・つくし(井上)と御曹司・道明寺(松本)が反発しながらも困難を乗り越え、結ばれるまでを描く。パート1のキャストが集結し、視聴者から募集した原作の人気エピソードを織り交ぜながら、恋愛の喜びや切なさを丁寧に描写。前作よりスケールアップしたロケなど、原作ファンをも納得させるパワーで“花男”の世界観を表現した。

主演男優賞
木村拓哉 「華麗なる一族」 TBS系  夢を追う情熱を精悍(せいかん)な表情と熱く輝く瞳で表現。自身のカリスマ性がリーダー資質あふれる鉄平の人間性にはまっていた。父・大介(北大路欣也)の愛情を欲しがる哀愁に満ちた表情が痛切。重みのある役を堂々と演じ切り、新境地を開拓した。

主演女優賞
篠原涼子 「ハケンの品格」 日本テレビ系  超絶スキルを誇るありえないキャラクターを、常に前のめりで歩く姿や仏頂面など細部まで作り上げ、面白さを120%具現化。「それが何か?」の決めゼリフなど、小気味のいい毒舌も新たな魅力に。

助演男優賞・女優賞
北大路欣也 「華麗なる一族」 TBS系  どす黒い表情と、相手を射る鋭い目は見る者を震え上がらせた。最終回の、自らの苦しみを鉄平に吐き出した苦悶の表情と、鉄平の死と出生の真相を知り崩れ落ちる泣きの演技は圧巻。    
鈴木京香 「華麗なる一族」 TBS系  家族から憎まれる悪女を、刺すような目つきと妖艶にしなる体つきで見事に演じた。視聴者まで誘惑するようなフェロモンと、背筋が凍るほどの魔性はまさに妖女。それでいて気高さを失わない女性の美しさを凜とした表情で表した。

 

■第53回(2007年07月24日)
最優秀作品賞
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 「プロポーズ大作戦」 フジ系  山下&長澤の最高に旬なコンビが光った青春ラブストーリー。主人公・健(山下)が、別の男性と結婚してしまう幼なじみの礼(長澤)を振り向かせるため、タイムスリップし過去をやり直そうとする姿をじれったさたっぷりに描いた。大胆なファンタジー設定でありながら、魅力的なキャストで青春の甘酸っぱさを表現し、視聴者の共感を集めた。

主演男優賞
松本潤 「バンビ~ノ!」 日本テレビ系   挫折の悔し涙、料理への情熱、充実した仕事への喜びなど、多感で喜怒哀楽の激しい主人公の自意識を、終始キラキラとした瞳で鮮やかに表現した。素朴な博多弁で愛らしさ倍増。

主演女優賞
菅野美穂 「わたしたちの教科書」 フジ系  無愛想で鉄面皮だが、計り知れぬ情念を秘めたキャラをていねいに演じ、さすがの安定感を感じさせた。特に、冷静さを保ったまま憤りを表現する目の芝居は圧巻!

助演男優賞・女優賞
北村一輝 「バンビ~ノ!」 日本テレビ系  伴をサポートする温かい笑顔も、ラテンな接客も成熟した魅力たっぷりで、荒削りな主人公を効果的に引き立てた。桑原(佐々木蔵之介)、美幸(内田有紀)と語り合う場面も、含蓄ある言葉をさりげなくキメて大人のシーンに仕上げた。    
大後寿々花 「セクシーボイス アンド ロボ」 日本テレビ系  正義感が強いが、どこか世の中を斜めに見ている少女の微妙な心理を、ウルウルの目で的確に表現。木皿脚本の醍醐味とも言えるモノローグも、14歳とは思えない繊細な声の演技でこなした。

ドラマソング賞
「明日晴れるかな」:桑田佳祐 「プロポーズ大作戦」 フジ系  作中で描かれた、青春のきらめきや過ぎた日々へのほろ苦い思いにピッタリとはまる、壮大なバラード。健を応援するかのような美しい歌詞も胸を打った。タイトルバックでは桑田本人がキャストとともに登場し、オーケストラバックでの演奏を披露した。

 

 

■第54回(2007年10月24日)
最優秀作品賞
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 「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」 フジ系  売り上げ累計1300万部を超える少女漫画が原作。アメリカ在住の少女・瑞稀(堀北真希)が、高跳び選手・佐野(小栗旬)に会うために日本の全寮制の男子校に転入し、恋と友情を育む青春学園コメディー。堀北の美少年ぶりと、小栗、生田斗真の確かな演技力、フレッシュなイケメンたちの勢いが作品を支え、女性たちの妄想を実写化した。

主演男優賞
舘ひろし 「パパとムスメの7日間」 TBS系  これまでの渋くてかっこいいイメージを打ち破り、くねくねとした動きとくるくる変わる表情で、女子高生の気持ちや言動を忠実に再現。愛すべき父親像を表現し、演技の幅の広さを見せつけた。

主演女優賞
堀北真希 「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」 フジ系  佐野(小栗旬)への恋心を秘めつつも、あくまで男子生徒として生活する瑞稀の思いをまっすぐに表現した。細かい仕草まで男っぽく作りこみつつもどこか少女の色気も感じさせ、中性的な魅力で自身の代表作に!

助演男優賞・女優賞
生田斗真 「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」 フジ系  舞台経験豊富の実力派・生田が、一途に瑞稀(堀北真希)を思う中津秀一役で大ブレーク! 2位以下に3倍近い票差で圧勝した。後ろから抱きしめての告白では女性ファン多数をノックアウト。一人芝居のシーンもハイテンションかつさすがの安定感でコミカルに魅せた。     
福田沙紀 「ライフ」 フジ系  自分が一番じゃないと気がすまない安西愛海が、ゆがんだ人間関係を築き、激しいいじめへと暴走する姿を体当たりで演じた。本作のホラー感、切迫感は福田の力演あってこそ成立! 憎まれ役を華やかなビジュアルと高い演技力で演じきり、堂々の初受賞に。

ドラマソング賞
「こころ」:小田和正 「ファースト・キス」 フジ系  印象深い主題歌が豊富にそろう中、澄んだ歌声で物語にピュアなテーストを与えた小田和正の「こころ」が審査員、記者からの熱い支持を得て1位に。 

 

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