1970年代
08. 1970年(昭和45年)1月4日 – 同12月27日 「樅ノ木は残った」
伊達騒動を描く。ドラマの舞台地でのロケやオリジナルストーリーの追加など大河ドラマでは初めての試みが導入された。
09. 1971年(昭和46年)1月3日 – 同12月26日 「 – 春の坂道 – 」
柳生宗矩・十兵衛親子の物語。
10. 1972年(昭和47年)1月2日 – 同12月24日 「新・平家物語」
清盛を中心に平家の盛衰を描く。当時においては最高の制作費を投じて製作された。
11. 1973年(昭和48年)1月7日 – 同12月23日 「国盗り物語」
司馬の同名小説(国盗り物語)のほか、戦国関係作品から設定を加えている。
12. 1974年(昭和49年)1月6日 – 同12月29日 「勝海舟」
放送中盤で主演の渡哲也が病気で降板し松方弘樹に交代。
13. 1975年(昭和50年)1月5日 – 同12月28日 「元禄太平記」
柳沢吉保の視点から忠臣蔵事件を描く。
14. 1976年(昭和51年)1月4日 – 同12月26日 「風と雲と虹と」
承平天慶の乱を描いており、2011年の時点では最も古い時代を題材とする。
15. 1977年(昭和52年)1月2日 – 同12月25日 「花神」
『国盗り物語』と同じく『世に棲む日日』など、他の司馬作品から設定を加え、幕末をパノラマ的に描いている。
16. 1978年(昭和53年)1月8日 – 同12月24日 「黄金の日日」
桃山時代の商人・呂宋助左衛門を中心に堺の商人たちを描いた作品。初の海外ロケ(フィリピン)を行う。この作品から初回放送日は正月三が日を避けた。
17. 1979年(昭和54年)1月7日 – 同12月23日 「草燃える」
源頼朝と北条政子の生涯を軸に源平合戦から承久の乱までを描く。
1980年代
18. 1980年(昭和55年)1月6日 – 同12月21日 「獅子の時代」
架空の会津藩士と薩摩藩士を軸に、幕末から明治を描いた。『黄金の日日』以来の海外ロケ(フランス・パリ)を行った。 (オリジナル作品)
19. 1981年(昭和56年)1月11日 – 同12月20日 「おんな太閤記」
豊臣秀吉の正室・ねねの視点から描く戦国作品。秀吉がねねを呼ぶ際の台詞「おかか」が流行語になる。(オリジナル作品)
20. 1982年(昭和57年)1月10日 – 同12月19日 「峠の群像」
放送された当時と江戸元禄期の情勢変化が類似しており、ともに「峠」の時代だとする原作者の観点を軸に、忠臣蔵事件を現代的に描いた。
21. 1983年(昭和58年)1月9日 – 同12月18日 「徳川家康」
徳川家康の生涯を平和希求者として描く。この作品で時代劇は一旦幕を下ろした。
22. 1984年(昭和59年)1月8日 – 同12月23日 「山河燃ゆ」
日系アメリカ人2世と太平洋戦争を描く。海外ロケ(アメリカ)を行った三作目の作品。
23. 1985年(昭和60年)1月6日 – 同12月15日 「春の波涛」
日本初の女優・川上貞奴の生涯と明治の文化人、自由民権運動を描く。
24. 1986年(昭和61年)1月5日 – 同12月14日 「いのち」
第二次世界大戦後を生きた女医の半生。歴史上の人物が全く登場しない唯一の作品。2011年の時点では近・現代を舞台とした最後の作品。(オリジナル作品)
25. 1987年(昭和62年)1月4日 – 同12月13日 「独眼竜政宗」
2011年の時点では大河ドラマ史上最大のヒット作。「梵天丸もかくありたい」が流行語になる。
26. 1988年(昭和63年)1月10日 – 同12月18日 「武田信玄」
戦国の名将・武田信玄の生涯を、父子の愛憎という観点から描いた作品。前年の『独眼竜政宗』に続き大ヒットした。
27. 1989年(昭和64年)1月1日 – 1989年(平成元年)12月17日 「春日局」
反逆者の娘であるおふくが、将軍・徳川家光の乳母として武家社会で成功する過程を描いた作品。「お局様」が同年の流行語に。
1990年代
28. 1990年(平成2年)1月7日 – 同12月9日 「翔ぶが如く」
西郷・大久保を中心に司馬の原作に無い幕末部分も、他の司馬作品を合わせて創作して描いた維新作品。大河ドラマ初の二部構成作品。
29. 1991年(平成3年)1月6日 – 同12月15日 「太平記」
足利尊氏を中心に、初めて本格的に鎌倉幕府の滅亡や南北朝動乱を映像化した作品。
30. 1992年(平成4年)1月5日 – 同12月13日 「信長 KING OF ZIPANGU」
宣教師のルイス・フロイスの目から見た信長の生涯を描いている。
31. 1993年(平成5年)1月10日 – 同6月13日 「琉球の風」
琉球王国が江戸初期に薩摩藩に侵攻された時代に生きた人々を描いた作品。放送期間が半年となった唯一の作品。
32. 1993年(平成5年)7月4日 – 1994年(平成6年)3月13日 「炎立つ」
安倍氏・奥州藤原氏の視点から東北の百年の歴史を描いたドラマ。三部構成(一部・前九年の役、二部・後三年の役、三部・源平合戦・奥州合戦)。主演の渡辺謙は二役。
33. 1994年(平成6年)4月3日 – 同12月11日 「花の乱」
足利義政の正室・日野富子を中心に、応仁の乱とその前後の時期を描く。狭義の室町時代を舞台にした唯一の作品。戦国時代の端緒となった明応の政変も描かれている。(オリジナル作品)
34. 1995年(平成7年)1月8日 – 同12月10日 「八代将軍吉宗」
吉宗の実像を描いたコメディ色の強い作品。近松門左衛門を解説役にしている。
35. 1996年(平成8年)1月7日 – 同12月22日 「秀吉」
豊臣秀吉を現代的な視点から描き、弟・豊臣秀長にも光を当てた作品。1990年代の大河では唯一平均視聴率が30%を突破した。
36. 1997年(平成9年)1月5日 – 同12月14日 「毛利元就」
中国地方の覇者・毛利元就の生涯を周囲の女性の視点を交えながら描く。
37. 1998年(平成10年)1月4日 – 同12月12日 「徳川慶喜」
江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の半生を、幕末の動乱から戊辰戦争での江戸無血開城までを描いた作品。
38. 1999年(平成11年)1月10日 – 同12月13日 「元禄繚乱」
忠臣蔵事件の仇討ちを幕府への抗議という新しい解釈のもとに描いた作品。吉良上野介が悪役として描かれていないのも特徴の一つ。
2000年代
39. 2000年(平成12年)1月9日 – 同12月17日 「葵徳川三代」
関ヶ原合戦から家光の治世までを濃密に描いたドラマ。徳川光圀が解説役。年表的な歴史の流れが重視され、主要キャストの平均年齢が高いのが特徴。初のハイビジョン作品。
40. 2001年(平成13年)1月7日 – 同12月9日 「北条時宗」
元寇を中心に北条時宗の生涯を描いた作品。モンゴル帝国の情勢も詳しく描かれるなど、国際的スケールでストーリーが展開する。CGを多用している点も特徴的。副音声解説が初めてつけられた作品。
41. 2002年(平成14年)1月6日 – 同12月15日 「利家とまつ~加賀百万石物語~」
男の中の男と織田家中で賞賛された利家とその妻まつの出世物語。トレンディドラマに出演する当時の人気若手俳優が数多く出演。
42. 2003年(平成15年)1月5日 – 同12月7日 「武蔵 MUSASHI」
吉川の原作にない巌流島の決闘以後も創作して描いた作品。NHKテレビ放送開始50周年、大河ドラマ40周年記念作品。
43. 2004年(平成16年)1月11日 – 同12月12日 「新選組! 」
新選組局長・近藤勇の半生を描いた作品。隊士役を実年齢に近い若手俳優達が演じたのが特徴。終了後に初めて続編が製作された。(オリジナル作品)
44. 2005年(平成17年)1月9日 – 同12月11日 「義経」
源義経 滝沢秀明 悲劇のヒーロー・義経を、兄弟や親子の生きざまをテーマに描いた作品。兄弟、源氏、平家、朝廷と、それぞれの葛藤を描いている。
45. 2006年(平成18年)1月8日 – 同12月10日 「功名が辻」
山内一豊とその妻・千代の出世物語。
46. 2007年(平成19年)1月7日 – 同12月16 「風林火山」
武田信玄の軍師である山本勘助の生涯を描く。ストーリーの前半である浪人時代はドラマオリジナル。井上作品が大河になるのは初めて。
47. 2008年(平成20年)1月6日 – 同12月14日 「篤姫」
2011年の時点では幕末大河最高の視聴率。江戸幕府13代将軍・徳川家定の御台所(正室)で、明治まで徳川家に仕えた天璋院篤姫の生涯を描く。
48. 2009年(平成21年)1月4日 – 同11月22日「天地人」
直江兼続 妻夫木聡 上杉景勝に仕え、謙信亡き後の上杉家を支えた武将・直江兼続の生涯を描く。女性作曲家が劇伴を担当したのは今作が初めて。大型ドラマ『坂の上の雲』放送のため、大河ドラマ史上初めて11月に最終回を迎えた。
2010年代
49. 2010年(平成22年)1月3日 – 同11月28日 「龍馬伝」
龍馬33年の生涯を、経済人・岩崎弥太郎の視点で描く。龍馬が主人公になるのは42年ぶり2回目。全話通してアナログ放送(総合テレビ、BS2)とBShiで見られる最後の大河作品になった。
50. 2011年(平成23年)1月9日 – 「江~姫たちの戦国~」
戦国乱世の時代に翻弄された女性・浅井江の波乱の生涯を描く。
51. 2012年(平成24年)1月(予定) – 「平清盛」
清盛を従来の悪役のイメージではなく、新しい時代を切り開いた挑戦者として描く。