『男たちの挽歌Ⅱ』

1980年~1989年
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「男たちの挽歌」の正当な後日談的続編。
身も心も撃たれて散らばる・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

日本公開:1989年7月
製作国:香港
ジャンル:アクション
監督:ジョン・ウー
出演:ディーン・セキ、ティ・ロン、チョウ・ユンファ 、レスリー・チャン、クァン・サン、エミリー・チュウ
原題:英雄本色 2 [A BETTER TOMORROW 2]

【 解 説 】

  前作以上の激しくもサービス精神旺盛、かつスタイリッシュなヴァイオレンス・シーンが炸裂。  また、前作で壮絶な最期を遂げたチョウ・ユンファを再び登場させるための苦肉の策が、何とも涙ぐましくもファンには嬉しい限りであった。

  クライマックス、J・クーの“あの”テーマ曲が響く中、戦場へと向かう男たちの姿に涙腺緩まぬ奴などいるのか?  男気と薬莢が飛び交うままドラマは疾走し、最後にはカタルシスの何たるかを教えてくれる逸品!!

  ジョン・ウーが完成させたオリジナル版は150分だったのだが、劇場側が回転率をあげるため短縮を要求したために、104分になってしまった。

【 内 容 】

 前作から数年後、服役中のホー(ティ・ロン)に、新たな偽札組織の黒幕と噂されるルン(ディーン・セキ)への潜入捜査を警察が持ちかける。

  ルンはホーを育ててくれた師匠だったので断るが、刑事である弟キット(レスリー・チャン)がその組織の潜入捜査をしていると知り、承諾する。  ルンは、パーティで部下の策略により、別の組織のボスを殺したとされ、アメリカへ逃亡する。  ルンは、娘と親友を殺されたのが原因で精神病院送りになる。

  そこへマークの双子の弟ケン(チョウ・ユンファ)がやってきてルンを預かる。  ルンの部下はルンを殺そうと、刺客を送るが、ケンによって阻止される。  ルンとケンは香港に戻り組織との全面対決に乗り出すのだった...!

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 キットが取引現場に登場するシーンがこれまったカッコイイ!!フェンスに銃弾が当たって火花が飛び散りながら、スローでよけるキット!フェイスに行く前に1回クルっとこれまたスローで回転するのもいいねー!

  ホーが組織の仲間入りのテストとして、キットを撃たなければならないシーン。  自分が撃たなければ、他のヤツに撃たれてしまう、でも撃ちたくないという葛藤の中、キットに「兄さん、遠慮するな。疑われる。」と言われ、うっすら涙を浮かべながら、銃を向けるホー!。  ホー役ティ・ロンの長年、カンフースターのトップに君臨してきた熟練の演技力をここに感じた!

  ニューヨークのボロホテルでの伝説の銃撃戦はこれまで何度見たことか!  精神病に侵されたルンに対し、死んだルンの娘の写真を破りながらケンは問いかける。  「一生このままでいる?みんなを失望させるな!なぜ現実を見ないんだ!なぜ!死んだも同じだよ!!」と・・。  その後、銃に弾をこめるシーンの、弾をテーブルにバラバラ!と落とす音、装填する音が異様にかっこよく、忘れることができない!

  そして、始まる銃撃戦。
 廊下のシーンは前作でマークが片足を撃たれた楓林閣のシーンに重なる。  長い廊下の先に出口があり、ケンはルンを連れてここを突破しようとする。  階段にたどり着いたところで、ユンファの2丁拳銃が炸裂!そして、伝説の “仰向け階段すべり2丁拳銃”!!

  ホテルから出てきた2人になおも浴びせられる銃弾の嵐!そして、ケンが撃たれてしまう。  もだえ苦しむケンが見たのは、「ケーーーーーン!!」と叫びながら敵に銃弾を放つルンの姿だった・・・・。
  もう、この作品でのディーン・セキ(ルン役)、いいとこ持っていきすぎだし、名セリフ言いまくり!

  組織のアジトに潜入し、ニセ札を作る現場を写真におさめたキットが帰ろうとすると、キットの後ろにはサングラスをかけた一人の男がいた。  ちょうどその時、キットの妻ジャッキーの体から新たな命が産声をあげるところだった。  銃を片手に後ろを振り返るキット。  互いに放たれる銃弾!そして、流れ星が流れ、キットは倒れ、病院では新たな命がうまれるのだった・・。  このシーンでも前作同様、風の音が効果をあげていた。

  そしてラストの銃撃戦!アジトに侵入する前に、ケンはマークが着ていた弾で穴だらけのスーツをまとう。  もう、マークが完全にケンにのりうつってる感じ。  そして、キットの血で塗られた壁をケン、ホー、ルンは、ルンを除いてかっこよくジャンプする。  想像を絶する銃撃戦がはじまる。

  ホーとルンは待ち伏せをして、次々と数十人を殺して壁を赤く塗り、ケンは火薬量を間違えた爆弾でニセ札工場を爆破する。

  そして、ケンは後ろに殺気を感じ、至近距離での撃ちあい!相手はキットを殺したサングラスの男だった。  続けて数発の弾丸が発射され互いに傷つくと、すでにケンの拳銃には弾がなく、銃を捨て、マッチをくわえながら、柱に寄りかかるケン。  すると敵は2丁の銃を取り出し、その内の1丁をケンのそばに投げる。まさに決闘!!

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  パンフレットには完全版をジョン・ウーが作ると書いてあったが、いまだ実現に至っていない。  誰もが言うだろうがボクも言う!「完全版つくってくれえ!!」(笑)

 短縮した結果であろうが、不可解なシーンがあった。  ケンとルンが香港に戻ってきてマンガ家の自宅でホーと再会するシーン。  ホーがいきなり海岸をバシャバシャ水しぶきを上げて笑顔で走ってくるのである。  その前に誰かと遊んでたのか?、かなり謎。

  また、パンフレットにも謎のシーンが2シーンも写っていた。  一つはケンがラストの銃撃戦で「ノーノーノーソーリー!」と撃ち殺してしまう白人にキットが工場内で銃を突きつけているシーン。

  もう一つは、ケンが至近距離で銃撃するサングラスの男にホーが日本刀で殺そうとしているシーン。  両方ともこんなシーン、見たことない!!

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