天砕け、勇者決戦の火花散るーー。
日本公開:1989年1月
製作国:香港
ジャンル:ホラー/ファンタジー
原作:『聊斎志異』 監督:チン・シウトン
出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マ、ラム・ウェイ、ラウ・シウミン
受賞:第17回パリ国際ファンタスティック映画祭「審査員特別賞」
第20回シトヘス国際ファンタスティック映画祭「審査員特別賞」
第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭「審査員特別賞」
第4回東京国際ファンタスティック映画祭 人気NO.1作品
原題:倩女幽魂「A CHINESE GHOST STORY」
【 解 説 】
「男たちの挽歌」(’86)を製作し、香港映画界に新しい波を起こしたツイ・ハークが、自ら主催する”電影工作室(フィルム・ワーク・ショップ)”の総力を挙げて製作したSFXアクション大作。
香港のスピルバーグとも言われる彼の作品はいずれもが超一流の娯楽作品ですが、本作はその名前に恥じない仕上がりの娯楽大作です。
本作の日本公開は’89年となりましたが、香港と同様に成功しました。 中でも、本作が日本初お目見えとなったジョイ・ウォンにはその人気に一気に火がつきました。
また、彼女の功績は、それまでは香港映画界の女優は、主役のアクションスターの脇にいる存在でしかなかったのを、ヒロインにスポットライトを当てることにしたというのはとても大きな事でした。
主演のレスリー・チャン(張國栄)は「男たちの挽歌」でも有名ですが、歌手としても人気のある香港の誇る大スター。 そして、ヒロイン・女幽霊・小倩(スー・シン)を演ずるのが、ジョイ・ウォン。
本作の日本登場の前にも紹介はされていましたが、それまでは注目を集めることは全くなかったのですが、本作によって、東洋人の美貌と美しい脚線美、更に役柄のイメージなどで一躍人気を獲得しました。 その他、東南アジアでも人気が爆発して、本作で一躍アジアを代表する人気女優にまでなりました。 そのパワーはものすごいものがあり、韓国では「聖女」と呼ばれるようになり、出演作品全てが劇場公開となる。
また、本作でのイメージがあまりにも強烈だったため、本シリーズの他、「画中仙」でもそうでしたが、幽霊が当たり役となったことでも有名になりました。 実際はコメディもシリアスもアクションも何でもこなす素晴らしい女優さんです。
本編後半はSFXアクションが素晴らしいアクション作品へと趣が変わり、香港特有のワイヤー・ワークとSFXが見事に融合しています。 アメリカ・ハリウッド製アクション作品と比べると手作りでみんなで作っているのだ、と感じさせてくれて、それだけでも引き込まれてしまいます。
そんなSFXシーンの中でもお奨めなのは、小倩の衣の袖がスルスルッと伸びて宙を舞うシーンや、小倩が天女のように空を飛ぶシーンなどがあります。
これらのシーンは王祖賢の美しさがあるからこそ魅せられるシーンでして、ただ魅とれることしか出来ません。小倩(ジョイ・ウォン)が本当に天女のように見えます。
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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2(字幕版)
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2〈日本語吹替収録版〉 (1990)
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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3(字幕版)(1991)
チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3〈日本語吹替収録版〉 (1991)
【 内 容 】
賞金稼ぎが横行する時代、お金もなくその日の宿にも困りながら旅を続ける寧采臣(レスリー・チョン)は、ある夜さびれた寺で一夜を過ごそうとするが、そこで二人の道士、夏候兄(ラム・ウェイ)と燕赤霞(ウー・マ)の戦いに巻き込まれなんとかその場を逃れるが、一方何者か美しい娘に誘惑された夏は、彼女によって精気を奪われ屍と化してしまう。
その頃寧は、琴の音にひかれてある一軒家を訪ね、そこで小倩(ジョイ・ウォン)という美しい娘と出会う。 実は彼女こそ夏を無惨な姿に変えた妖女だったのである。 それを知った燕は寧に忠告するが、小倩に恋した彼は聞き入れようとしない。 そして小倩も、若い男を釣る道具として自分を操っていた吸血鬼によって魔王の花嫁にされようとしていた。
やがて二人は恋におち、小倩から真実を知らされた寧は、彼女を助けることを燕に懇願する。 彼女の墓から壷を堀りおこし、明け方までに壷に戻れば彼女は再び人間になれるという。 その夜お互いの思いを確認する寧と小倩だったが、それも束の間彼女は悪の力で魔界に連れ去られてしまう。
彼女を追って魔界に乗り込んだ寧と燕は、魔王と戦うが魔物の力で力尽きようとしていたその時、小倩は自分の命を奪うかもしれない燕の神剣を魔王の胸に突き刺した。 三人は助かった。 しかし寧と小倩には悲しい別れが待っていたのである。
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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(字幕版)
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