「Gメン’75」

1970年~1979年
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熱い心を強い意志で包んだ人間たち
ハードボイルド・Gメン’75

 

 

 

 

放送期間:1975年(昭和50年)5月24日~1982年(昭和57年)4月3日
       7年間に渡って355話放映 
放送時間:毎週土曜、21:00~22:00
放送局:TBSテレビ系
製作:TBS、東映
出演:丹波哲郎、原田大二郎、藤田美保子、倉田保昭、岡本富士太、藤木悠、夏木陽介、若林豪、森マリア、宮内洋、川津祐介
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主題歌:『おもかげ』 歌:しまざき由理
ナレーター:芥川隆行

 

【 解 説 】

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 事件の中での人間心理を細やかに描いた「Gメン」では犯罪者にも社会的背景が与えられ、体制の歪みによって生まれた行き場のない怒りが犯罪へと転化していく「悪」と言い切れない者たちが現れる。
 しかしGメンたちには、如何なる犯罪者も「社会の敵」として逮捕する使命が課せられ、彼らは何が「悪」なのかを考え悩んで行く。
 そんな彼らの懸命の捜査を裏切るかのような哀しくも壮烈なラストショットは、ある種のやるせなさとそれを突き放すようなクールなムードを常にドラマに与えていた。
 そして、それは事件は解決を見たものの、事件を生み出した背景は何ら改善される事なく、厳然として存在し続けているという非情な現実を突き付けているのであった。
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 陽炎の立ちこめる中、メンバーが滑走路を横一列に歩く構図と各人のアップを映したタイトルバック、バックに流れる菊池俊輔作曲の「Gメン’75のテーマ」は視聴者に強烈な印象を与え「Gメン」を語る際には欠かせない存在となっている。番組放映中はもとより現在においても、時折テレビ番組やCMにおいて「Gメン」のタイトルバックのパロディが製作されているところからも、そのインパクトの強さが感じられる。

 番組スポンサーにトヨタ自動車が含まれていたことから、番組に使われる車両には基本的にトヨタのクラウン、マークII、クレスタ、チェイサー、セリカXX、コロナ等が用いられた(後継番組の『ザ・サスペンス』も同様)。

 『Gメン’75』が終了して半年後の1982年10月17日~1983年3月13日(毎週日曜日20:00~20:54)に続編となる『Gメン’82』を放送。
 しかし、時間帯が当時絶大な人気を誇っていた「西部警察 PART-II」やNHKの大河ドラマ(当時の放映作品は「峠の群像」「徳川家康」)の真裏だったため視聴率は伸び悩み、半年で終了。

 1993年4月13日に単発番組(2時間)『Gメン’93春 第一級殺人の女』を放送。

 2000年10月23日と2001年4月16日に単発番組(2時間)の『Gメン’75スペシャル』がそれぞれ放映された(『変装の達人!警部・鬼沢平吉のファイルE』の続編を「Gメン」名義に替えて制作したもの)。

 単発の関連番組として高嶋政伸主演の『五つの顔の変装刑事・右京警部補ファイルE』、小林稔侍主演の『変装の達人!警部・鬼沢平吉のファイルE』、坂口良子主演の『軽井沢夫人』がある。どちらにも警察庁長官にまで登りつめた丹波扮する黒木が出演している。

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