「家庭とは何だろう?」
「親と子の関係はどうあるべきか」
衝撃の家庭ドラマ・・・
放送期間:1977年6月24日~1977年9月30日 全15話
放送時間:毎週金曜、22:00~22:55
放送局:TBS系
原作·脚本:山田太一
出演:八千草薫、杉浦直樹、中田喜子、国広富之、竹脇無我、風吹ジュン、新井康弘、村野武範、原知佐子、津川雅彦、沢田雅美、山口いずみ
主題歌:『ウィル・ユー・ダンス』 歌:ジャニス・イアン
受賞:テレビ大賞 主演女優賞
ゴールデンアロー新人賞
【 解 説 】
1974年の多摩川水害が背景にある。
この水害で多摩川の堤防が決壊し、19棟の家屋が崩壊、流出したが、被災者にとって家を失った事の他に、家族のアルバムを失った事が大変ショックであったと言う話を原作者が聞き、そこからドラマの構想が生まれた。
主演の八千草は家族に隠れて竹脇と不倫する主婦を演じそれ迄の良妻賢母的なイメージを打ち破り新たな役どころを開拓。 テレビ大賞主演女優賞を受賞。
この作品でデビューした国広はゴールデンアロー新人賞等を受賞。
倦怠期を迎えた夫婦の危機と子供たちが大人になる過程での苦悩、家族が崩壊してゆく様が描かれ、最後に水害により家が崩壊する(実際の水害で家が流されるシーンが織り込まれた)。
主演の八千草は家族に隠れて竹脇と不倫する主婦を演じそれ迄の良妻賢母的なイメージを打ち破り新たな役どころを開拓。
淡い水彩画のような、おっとりしたタイトルとはウラハラに、これまでのホームドラマでは一切タブーとされてきたエピソードが次々と展開される。
【 内 容 】
東京郊外の多摩川べりに住む中流家庭。
4人の家族はそれぞれ楽しそうに何不自由なく暮らしている。この一家にちょっとした異変が起こった。 それは妻の則子(八千草薫)が一人の時に、しばしば不可解な電話がかかってきたことから始まった。
受話器から聞こえる男の声は、最初「家庭調査センター」と名乗って「奥さんは浮気をしていますか?」などと尋ねてきた。
はじめのうちはガチャリと切っていた。 何回目かの電話で、男は「あなたを時々見かけている。きれいで素敵だ」と口説いてきた。
その声は、まるで悪魔のささやきのように則子の心に残ってしまった。
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